欧米の情報では、原因不明の続発性副腎皮質機能低下症の中には、補充を続けながら体調が少しずつ安定し、機能の一部に回復がみられるケースがあると言われています。
また、ACTH治療からのヒントにもあったように、飲む量を少しずつ見直しながら、特に夜の自然なリズムをなるべく妨げないように調整していくことで、日々の管理がしやすくなることもあるようです。

欧米とのギャップ
シックデイの考え方そのものは、欧米でも日本でも大きくは変わらないように感じています。ただ、ふだんの体調不良への対応には少し違いがあって、日本ではいわゆる「追いコートリル」で調整することが比較的多い印象があります。一方で欧米では、必要なときはきちんと追加しつつも、できるだけ総量を増やしすぎないことを前提にして、生活や食事、血糖値のコントロールなども含めながら整えていくケースが多いようです。
記憶より記録
本当に必要なときには、コートリルを追加するしかない場面もあると思います。ただ、その回数が多い場合は、別の原因が隠れていないかを見直すことで、追加に頼りすぎずに整えられるようになることもあると思います。欧米では、服薬と症状を記録しながら管理している方が多いようです。
私も初期の頃から、服薬量や追加の有無、その理由、体調の変化、睡眠、血圧や脈拍などを毎日記録して、自分の状態をできるだけ客観的に見られるようにしていました。そうして記録を続けていると、生活の中で見直したほうがいい点が見えてくることも多くありました。


この記録があったことで、内分泌の受診のときにも、自分の状態を整理して伝えやすくなりました。体調が悪いときほど記憶や判断はあいまいになりやすいので、あとから振り返れる形で残しておくことは大事だと感じています。
コートリルの追加量を見える形にしておいたことで、増やしすぎていないか、今の量が自分に合っているかを考える材料にもなりました。なるべく追加せずに過ごせる状態を目安にできたのも、その記録があったからだと思います。