FAQQ.コートリルを多めに服用すると効果が上がる?

コートリルは、多めに飲んだからといって効果が強くなる薬ではありません。むしろ血中コルチゾールが急に上がり、そのあと急に落ちるという動きになりやすいため、体調が安定しない原因になることがあります。

血中ではまずコルチゾール結合グロブリン(CBG)が働き、ある程度の濃度を超えると結合できる量に限界がきて、遊離コルチゾールが増えます。遊離分は肝臓や腎臓で速く代謝されるので、たくさん飲んでも、その分だけ効果が持続するわけではありません。

この点については、しっかり補充の誤解でも詳しく説明しています。

補充療法では“多めに入れれば安心”という考え方ではなく、1日の中でコルチゾールの谷が深くなりすぎないように整えていくことが重要とされています。必要なときに必要な分だけを補う方が、結果的に体調の波を小さくできると言われています。

2024.5.21 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。