Noteステロイド様作用のリスク 重要

コルチゾール低下薬と上昇薬について書いた投稿を読んで、「コルチゾール上昇薬でコートリルの代用ができるのでは?」と感じた方もいるかもしれないので、少し補足しておきます。

コートリルの特徴

コートリルは、10mg=そのまま一定量が補充されるというよりも、服用後に一時的に血中濃度が大きく上がる特徴があります。そのため、1日の中で分けて服用すると、日内変動に近づけることはできますが、どうしても過剰な時間帯と不足しやすい時間帯が出てきます。

日内変動と補充量日内変動と補充量のイメージ(=参考

コートリルは自然のコルチゾールに最も近い薬とされていて、半減期も比較的短く、日内変動に合わせやすい一方で、過剰や不足のバランスを見ながら調整していく必要があります。プレドニゾロンやデキサメタゾンは半減期が長く、日内変動に合わせにくいことから、補充療法では使いにくいとされています。

ステロイド様作用のリスク

Liquorice inhibits 11βHSD type 2, which protects the renal mineralocorticoid recep­ tor from cortisol, and concurrent use with glucocorticoids can lead to oedema, hypertension, and hypokalaemia. Grapefruit juice inhibits cytochrome P450 3A4 and induces intestinal drug transporters, increasing the availability of hydrocortisone and enhancing its effects.

Eystein S Husebye – Adrenal insufficiency

グレープフルーツや甘草など、コルチゾールの分解に影響するものを併用すると、コートリルの作用が長く続くことがあります。

結果として、体の中では半減期の長いステロイドに近い状態になり、クッシング症状のリスクが上がる可能性もあるとされています。こうした影響は、薬・サプリ・食品などの一覧でも触れています。

実際に、グレープフルーツの摂取を見直したことでコントロールが安定したという体験談もあり、日常の影響も無視できないと感じています。そのため、はっきりしない成分に頼るよりも、コートリルをベースに整えていく方が、結果的にコントロールしやすいという考え方が多いようです。

日内変動に寄せる工夫

欧米では、より自然なコルチゾールの動きに近づけるために、1日4〜5回に分けて服用している方も多く見かけます。

私の場合は、副腎の予備能が残っていたこともあり、朝1回を基本にしつつ、活動量に応じた調整を許可してもらっていました。その中で、なるべく日内変動に近づけるように工夫していて、食後に服用した方が持続しやすいという研究を参考にしたり、吸収の違いを考えて剤形を選んだりしていました。

2023.12.29 掲載

読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。
医療に関する判断を行う際は、必ず医師にご相談ください。