Misc不思議な役割

これはあくまで私の体感で、「理論的な説明」がはっきりあるわけではないのですが、この1年ほどずっと感じていたことをメモしておきます。

私の場合、コルチゾールが「作れるとき」と「作れないとき」があるようで、ときどき停滞してしまうことがあります。そんなときには不調が続き、なかなか自己解決できない時もあります。今は月に一度くらいの頻度ですが、そんなタイミングで微量のコートリルを入れてあげると、まるで下垂体が「思い出したかのように」、またコルチゾールを作りはじめてくれることがあるんです。

これは一度きりの出来事ではなく、これまでに何度も経験しています。経過を見ている中で、その頻度は徐々に減っていき、自分でコルチゾールを作れるタイミングが少しずつ増えてきたように感じています。

通常、外部からのステロイドはHPA軸を抑制する方向に働くため、たとえ少量であっても「刺激」ではなく「抑制」として作用すると理解しています。でも、回復過程の私の状態に限っては、抑制作用が及ばないほどのごく微量(たとえばコートリル1mg)であれば、逆にHPA軸を刺激するような働きがあるのでは?と感じることがあります。

たとえば、ごく微量のステロイドを補うことで、体が「もう足りている」と判断するには至らず、それがむしろ適度なフィードバック刺激となって、HPA軸が再び動き出す——そんな可能性もあるのではないかと考えています。

欧米では、回復期のことを「眠っているHPA軸を起こす」と表現されていることがありますが、まさにそんな感覚に近く、微量のコートリルが、ちょうど目覚まし時計のような役割を果たしてくれて、スイッチが入るように下垂体や副腎が反応し始めるような——そんな瞬間を体感することもあります。

これはまだ、欧米のコミュニティでも似たような体験談を見つけられていませんし、現時点の医学モデルでも明確には説明しきれない部分です。ですので、あくまでひとつの個人的な体感として、参考程度に受け取っていただけたらと思います。

2025.5.16 掲載