第20話「感染性胃腸炎」

副腎皮質機能低下症になって初めての感染性胃腸炎(ノロウイルス)になってしまいました。発症したのが週末だったので、副腎皮質機能低下症でかかってる病院の救急外来に受診しました。その時の対処法とACTH・コルチゾール値とステロイドカバーを記録します。

私は毎朝6〜7時にコートリルを服用していて、効いてきた頃にシャワーを浴びるのが日課なのですが、何故かこの日はコートリルを飲んでも関節痛と倦怠感がなくならず、気合いでシャワーとヘアメイクをして出かけました。午前中のスケジュールを終わらせたところで更に倦怠感が酷くなり、コートリルを追加したのですが効果がなく、楽しみにしていた午後の予定をキャンセルして自宅に戻ったタイミングで、ひどい消化器症状が始まりました。

あまりの痛さと気持ち悪さで、お水や薬を飲むことができなくなり、いつものコルチゾール不足の症状とは違うので、副腎皮質機能低下症を診ていただいている病院の救急外来に受診しました。この時点では平熱だったので、すんなり診察室へ通され、ルートをとって採血・レントゲン・CT・エコーなどの検査をしました。白血球は10000/μLまで上がっていたのですが、ACTHが33.9pg/mL・コルチゾールが15.6μg/dLだったので、ソルデム(輸液)と痛み止めなどの点滴をしてもらい、少し効いてきた頃に帰宅しました。

家に着いて少し眠り、目が覚めた時には38度の熱が出ていたので、脱水と低血糖にならないようにスポーツドリンクを飲み、この日はほとんど眠って過ごしました。翌日には少し回復したのですが、食欲が戻らず胃腸も動いていないような感じだったので、おなかに優しいものを少しだけ食べて、こまめにスポーツドリンクを飲んで低血糖を防ぎながら安静に過ごしました。翌々日は、倦怠感と頭痛だけが残り、コルチゾール不足の症状があったので、コートリルを追加して様子を見ました。

今回のような状況でのACTHとコルチゾール値は、あまり当てにならないらしく、専門医のS先生の話では、あくまでも目安として、健康な人なら負荷がある時に20μg/dL以上は自発できるので、今回の場合は症状にあわせて30mgまで服用しても良いとのことでした。数日間あまり食べれず、スポーツドリンクなどで血糖値ケアをしていたので、血糖値測定器が役に立ちました。

感染性胃腸炎は順調に回復したのですが、この病気になってコートリルを飲み始めて以来、ほとんど発作が無くなっていた呼吸困難(喘鳴のない喘息)が出て、久しぶりにリリーバーを使ったので、数日間は安全重視のステロイドカバーで過ごそうと思っています。


闘病日記 by ここ プロフィール