第62話「タイミング」
欧米のコルチゾールと運動のセオリーを参考に、コートリルの追加無しで出来る運動を継続しているのですが、失敗して運動後に生きた心地がしない体調になってしまったので、その時の経緯と反省点を記録しました。
いつも血糖値が安定している朝食か昼食の1時間後を目安に運動しているのですが、この日は仕事が忙しく、15時半ごろのジムでした。血糖値を補うために、スポーツドリンクを飲みながら運動したのですが、運動前の補食はしませんでした。
この時間帯は健康な方でもコルチゾールが下がるタイミングで、夕方に低血糖になりやすい私の体質もあり、負荷がカバーできない状況だったのかもしれません。
最近は、運動に慣れてきたことで、同じ強度でも心拍数が上がらなくなり、以前はゾーン2トレーニングになっていたことが、ゾーン1でできるようになっているのですが、この日は更に心拍数が上がりにくく感じていました。
この日の平均心拍数は103bpmで、近々の基準値よりもかなり低く、心拍数を上げようと頑張ってしまったことも、コルチゾール不足になった要因のひとつなのかもしれません。なぜ心拍数が上がりにくかったのか不明ですが、もしかすると自覚ない軽度な脱水が原因だったのかもしれません。
帰宅してストレッチしてシャワーを浴びて夕食が終わった頃に、コルチゾール不足と思われる不調が始まりました。しばらく様子を見てゆっくりしていましたが、数時間しても自力で回復できそうもなく、眠る前にコートリル2.5mg服用※1したところ、不調が半分くらい回復して、ゆっくり眠ることができました。
朝起きた頃には、不調は1/3くらいまで解消できていましたが、まるでフルマラソンの翌日の様な体感でした。なんとか気合いでベッドがら出て、朝のシャワーを浴びて血行を良くしたことで、少し回復することができましたが、完全体に戻るには時間がかかりそうです。
運動の理論と体感
欧米のコルチゾールと運動の理論には、運動前にコルチゾールを補充した場合の方が、運動後にコルチゾールが大幅に低下し、開始時よりも低くなると言われています。また、運動開始時の負荷からのグルコース反応が、運動中の負荷の主な原因で、コルチゾール補充は運動のパフォーマンスには影響しないと言われています。
私は、少量のコートリルを飲んでいる時よりも、飲まずに過ごしている方がACTHの数値も高く、コートリルを頓服に切り替えてからの方が、自分の力で動けているような体感です。ただ、何かあった時にはACTHの出が鈍いので、状況に応じてコートリルの服用が必要な体質です。
これは私の推測ですが、運動は瞬間的にコルチゾールを消費するので、私の様な体質と病状の場合は、少量のコートリルを飲んでACTHを抑制してしまうよりも、血糖値やタイミングを考慮して、コートリルの服用無しで運動した方が、自然に近い状態なのかもしれません。
補充療法の漸減アプローチにも記載があった通り、微量でも長期的にコートリルが余っていると、副作用のリスクになるので、欧米の方々は、なるべく追加や頓服ではなく、朝や昼などの予定されていた服薬時間の1時間以内に運動をしている傾向です。
コートリルを頓服で体調維持している私が、コートリルを飲まずに運動を習慣にしたい場合は、なるべく自発のコルチゾールが残っている午前中や昼の時間帯の、食後で血糖値が安定しているタイミングが低リスクな様です。
2024.6.21追記回復後に同じ強度の運動をしてみたのですが、やはり心拍数が低めでした。適度な運動の継続で、心肺機能が向上している様です。この日の体調不良は、おそらく健康な方でもコルチゾールが下がる夕方のタイミングに、捕食無しで運動したことで、血糖値が落ちてしまい、負荷となってコルチゾールが足りなくなった様です。
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