Hint喘息や呼吸症状の改善例
副腎皮質機能低下症のある人で、コントロールが難しい喘息や呼吸症状が続き、バイオ製剤が使えない・効果がない、また、プレドニゾン高用量からの減薬がうまくいかない場合の対処法について、患者間で共有されていたアドバイスを整理して記録します。
室内環境の整備
- 空気清浄機と除湿機の併用が有効とされます。除湿機は蒸留水を使って毎日掃除することでカビや細菌の繁殖を防ぎます。
- カーペットはアレルゲンの温床になるため、週1回以上、高性能フィルター付き掃除機で清掃。作業時はマスク着用、ゴミは屋外で処理します。
- 可能であれば、カーペットをフローリングに変更することでダストの蓄積を減らせます。
- ペットと触れた後は手洗いを徹底し、アレルゲンの持ち込みを減らします。
- シーツ・枕カバーなどは週1回、54℃以上の熱湯で洗濯し、ダニ対策を行います。
- 掃除中はマスクを着用し、吸入刺激を防ぎましょう。
トリガーの特定と回避
- 感染症(風邪、インフルエンザ、ウイルス性胃腸炎など)
- アレルゲン(花粉、ハウスダスト、ダニ、カビ、動物の毛など)
- 煙、排気ガス、香水、芳香剤、塗料、エアロゾル製品、掃除用化学薬品などの吸入刺激物
- NSAIDs(アスピリン、イブプロフェンなどの抗炎症薬)は発作の誘因になることがあります
- ストレスや強い感情(不安、笑い、泣きなど)
- 気候の変化(寒暖差、寒気、強風、雷雨、湿気、猛暑など)
- 運動(特に寒い空気を吸い込む環境での運動)
- GERD(胃食道逆流症)がある場合は適切に管理しましょう
職場・作業環境の対策
イソシアネート(スプレー塗料やウレタン製品)・小麦粉や穀物の粉塵・ロジン(松脂、はんだの煙など)・ラテックス・木材の粉塵・プリンターのトナーやインク
薬物治療・医療体制の見直し
- 喘息アクションプランを医師と立てておく
- 吸入薬は症状がなくても継続し、使用方法を定期的に確認してもらう
- 呼吸器内科医やアレルギー専門医と連携し、自分に合った治療を模索する
- 肺機能検査(PFT)などで状態を定期的に把握する
体調記録と早期対応
日記などで体調を記録し、早期の変化に気づけるようにする。
食品添加物の注意
少量でも咳・呼吸困難・蕁麻疹などの症状を引き起こす可能性があります。「無添加」「オーガニック」「自然派」をうたっている製品では避けられていることが多いですが、原材料の欄を確認するのが確実です。
- ワイン・ビール
酸化防止剤・保存料としてサルファイト(特に亜硫酸)が添加されます。ワインには自然発酵の過程でも発生しますが、市販品にはさらに添加されています。 - ドライフルーツ
色の変化(褐変)を防ぐために、漂白目的でサルファイトが添加されます。 - 加工ポテト
黒変防止と保存目的でサルファイトが使用されることがあります。チップスやマッシュポテトなどが該当します。 - エビなどの甲殻類
鮮度保持と黒変(メラニン化)防止のために、出荷時にサルファイトが使用される場合があります。 - 漬物・酢漬け食品
色の保持や微生物の発育抑制を目的に、サルファイトが添加されることがあります。 - ボトル入りレモン・ライム果汁
酸化防止と保存性の向上のために、サルファイトが高頻度で使用されます。 - マラスキーノチェリー
着色や保存目的でサルファイトが添加される加工食品のひとつです。 - グレービーや各種ソース
レトルトや加工品では、色の安定や保存のためにサルファイトが使用されることがあります。 - 炭酸飲料や果汁入り清涼飲料水
一部の製品(特に柑橘系)で酸化防止目的にサルファイトが含まれる場合があります。
国内外の情報・論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を記録しています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、参考になった情報は「Hint」へ、気づきや視点は「Misc」に記録しています。
※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。