Misc脳に優しいSNS習慣
現代ではSNSが日常の一部となって、多くの人がコミュニケーションや情報収集に活用しています。しかし、SNSの過度な使用が脳に悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。特に、脳の可塑性に関する研究では、対面での交流が脳の健康にとってより有益なことが分かっています。
SNSが脳に与える影響
注意力の低下・集中力の欠如
SNSでは短い情報が次々と流れてくるため、脳が浅い情報処理に慣れてしまい、集中力や深い思考を維持することが難しくなります。特に、ドーパミン報酬システム(報酬を得ると快感を感じる仕組み)が「いいね」や通知によって過剰に刺激され、注意力散漫になりやすいとされています。
ストレスや不安の増加
対面のコミュニケーションとは異なり、SNSでは相手の表情や声のトーンが伝わりにくいため、誤解やネガティブな感情が生じやすくなります。また、SNSでは他人と自分を比較する機会が多く、自己肯定感の低下やストレスの増加につながる可能性があります。
睡眠の質の低下
SNSの過剰な利用は、ブルーライトの影響でメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑え、睡眠の質を低下させます。さらに、SNSでのやり取りが気になり、リラックスできず交感神経が優位になりやすいとも言われています。
人間関係の浅薄化
SNSでは簡単に繋がることができる一方で、リアルなコミュニケーションが減少し、深い人間関係が築きにくくなる可能性があります。さらに、フィルターバブル(自分と似た価値観の人ばかりと繋がる現象)により、異なる意見に触れる機会が減り、思考の柔軟性が失われることも。
適切な距離感
SNSは便利で有益なツールですが、脳やメンタルの健康を考えると、適度な距離感が重要になります。特に、「人と比べずに参考にする」ことが、健全なSNS利用のポイントだと感じています。ただ、中にはどうしても他人と比較して僻んだり、自分とは違う状況の考え方を否定するなど、「不健全なスタンス」の人もいます。
私自身は比較的良い結果が出ている立ち位置なので、人と比べて僻むことはありません。でも、「顔の見えない相手と友達のように交流する」ことに違和感を持ち、脳に負担をかけると感じることがありました。なので、情報発信を主軸にして、必要最低限の情報交換とポジティブなブレインストーミングを重視するスタンスを取るようになり、気持ちがずっと楽になりました。
多様性への理解
世の中にはさまざまな状況の人がいるということを意識することも大切です。病状が良い人・悪い人、経済的に余裕がある人・そうでない人など、それぞれの立場や背景が違うからこそ、異なる価値観や経験を知る機会になります。
ただ、病状が良い人が悪い人に配慮して「なるべく控えめにしよう」としたり、経済的に余裕がない人に忖度して「この情報は控えよう」としたりすることは、本来の情報共有の意義を損なう可能性があります。それぞれの立場から発信される情報には価値があるので、多様な価値観を尊重することが大事だと実感しています。
大切なのは、情報の発信者も受け手も、多様な価値観を尊重しつつ、自分にとって有益なものを取捨選択することです。これからも自分の価値観を大切にしながら、無理のない形で情報と向き合っていきたいと思います。