Note誘導薬と阻害薬(CYP3A4) 重要

コルチゾールに影響する物質を調べていく中で、コートリルは「併用注意」と明記されていない場合でも、実際には影響を受ける薬や成分が多いことを知りました。

また、コートリルの説明書に「主にCYP3A4で代謝される」と書かれていたため、このCYP3A4についても整理してみました。

CYP3A4って何?

CYP3A4は、薬を分解・代謝する「シトクロムP450」という酵素群のひとつで、コレステロールやステロイド、脂質の代謝にも関わっています。肝臓に多く存在するだけでなく小腸にも分布しているため、グレープフルーツが薬の効き方に影響するという話にもつながっています。

このように関与する範囲が広いことから、欧米ではコートリルを含め、薬とサプリメントの相互作用を事前に確認するという考え方が一般的なようです。

[参考]Drug Interactions Flockhart Table – Clinical Pharmacology School of Medicine
[参考]Flockhart Table – EDS

CYP3A4は、多くの薬に対して「効きすぎる」「効きにくくなる」といった影響を与える可能性があります。ただ、その影響の出方は体質や生活習慣、食事内容によって大きく変わります。そのため、該当するものをすべて避けるというよりも、「こういう仕組みがある」と理解したうえで見直していくことが現実的だと感じました。

誘導薬と阻害薬

CYP3A4誘導薬は、コートリルや併用薬の代謝を早めるため、効き目が早く切れるように感じることがあります。その結果、コートリルの追加が増えやすくなる可能性があります。一方でCYP3A4阻害薬は分解を遅らせるため、血中濃度が高くなりやすく、作用が長引いたり、副作用が出やすくなることがあります。

薬の効果のイメージ

実際に、生理的補充量で使用していたにもかかわらずクッシング症状が出ていた方が、グレープフルーツを減らしていくことで改善し、コントロールが安定したという体験談もありました。

こうした仕組みを知ってから、「薬やサプリ、食品を見直すことが大切」と言われている理由が、少し具体的に理解できた気がしています。

コートリルは単なる飲み合わせだけでなく、体内の代謝の影響も受ける薬なので、思っていた以上に繊細な調整が必要なのかもしれません。薬を増やす前に、今の生活や摂取しているものを見直すことで、コントロールが良くなるケースもあるのかもしれません。

2023.12.31 掲載

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