第33話「ステロイド」

声が出にくい症状が続いていたのですが、最終的に呼吸困難(喘鳴のない喘息)になってしまい、少量のコートリルやリリーバーでは対処できず、発作を繰り返していたことから、コートリル5mg(即効性)+プレドニン20mg(抗炎症)の一発ブーストで症状を抑え、無事回復することができました。

コートリルを開始して以来、呼吸困難になる頻度が激減したことから喘息の管理薬を減薬したことと、換気が良くない飲食店で煙を吸い込んでしまったことと、スケジュールが過密で疲れていたことに加えて、甘い物をタイミング悪く食べたことが、呼吸困難になった原因ではないかと思っています。

今までの呼吸機能検査の数値からも、本当に喘息なのかどうか半信半疑だったことと、今まではっきりとした喘鳴を1度しか拾ってもらえてないことからも、喘息の管理薬を減らしても体調を維持できるのではないかと思ったのですが、やっぱり私には喘息の治療が必要だということも確信できました。

呼吸器科のK先生の話では、呼吸困難が起こった時の状態はアナフィラキシーに近く、その数日前からの流れだと喘息の様でもあるらしく、今まで診ていただいた呼吸器やアレルギー科の先生たちと同様に、首を傾げながらも答えを見つけようとしてくれていました。

呼吸困難の症状があった間は、典型的なコルチゾール不足の症状が出ていなかったのですが、全体的に見ると炎症が抑えられていないので、コルチゾール不足の様にも感じます。以前から、内分泌にも詳しい呼吸器科の先生に出会いたいと思っていたのですが、近い将来その願いが叶うことになりそうです。

と言うのも、呼吸器科でお世話になっているこの病院に、内分泌で副腎の病気を専門にされているドクターが配属されることになったらしく、今回の件で呼吸器科の主治医も、私のコルチゾール不足と呼吸困難の関係に興味を持ってくれた様で、連携をとって治療を進めていただくことになりました。

同じ副腎皮質機能低下症で呼吸器疾患を持つ方々や、とても少数派かもしれませんが、私と似たような症状のある方々のヒントになることも発見できるかもしれないので、原因を見つけて謎を解明することを目標に、取り組んで行こうと思っています。

コートリル以外のステロイドは極力使わないようにしたいのですが、そもそもステロイドが作れないことで炎症が悪化しやすいからなのか、先日の煙の影響で目にも炎症が出てしまい、健康な旦那さんは軽症で回復しているのにも関わらず、私は今もステロイド点眼で治療をしています。

コートリルを服用していても、年に1〜2回程は治癒能力やコートリルの力だけでは対応できないこともある様なので、リスクの低い局所ステロイドを使ったり、素早く治せるように工夫して、炎症が慢性化してしまい、長期的にステロイドを服用することにならないように、管理していこうと思っています。

副腎不全のように命に関わるような不調ではないのですが、適量のコートリルで過ごす為にも、身体の炎症は早めに治療することが不可欠だと思っています。なかなか一筋縄には行きませんが、今回のように自分の思い描く未来に一歩近づける瞬間にも出会うので、これからも諦めずに前進しようと思います。


闘病日記 by ここ プロフィール