第43話「旅行と補充量」
副腎皮質機能低下症になって3回目の旅行で、離島と温泉へ行くことになりました。この日の為に体調を整えていたのですが、前々日からイマイチな体調だったので、コートリルを少量追加して、なるべく無理の無い様に過ごして出発日に備えていました。
いつもよりも早めにベッドに入り、4時間くらい眠れたのですが、前回の離島への旅と同じく、予定の4時より早めの2時半に目が覚めてしまい、コートリル10mgを飲んで家を出る準備をしていたのですが、コルチゾールが少ない時間帯に無理して動いたからなのか、頻脈(座っている状態で130bpm)になってしまいました。
コートリル5mgとワソラン1錠を飲んで空港へ向かい、チェックインカウンターに着いたのですが、前回のリゾートへの旅と同じ様に、息切れ・頻脈(130bpm)・吐き気・低酸素で、歩くことができないので、車椅子をお借りして手荷物検査を通り、搭乗口まで移動しました。
ワソランを1錠飲んで移動して、搭乗口に着いた頃には脈も100bpm位に緩和していたので、車椅子を返却してゆっくり歩いて搭乗し、1箇所のトランジットを経て、10時に離島へ到着しました。
この旅の目的だった打ち合わせが終わった頃には、ほぼ回復していたので、今回はダメージを残さなかった様でした。チェックインまでの時間はドライブして島を観光し、前回宿泊したオーシャンビューのヴィラの、階段が無いフラットなタイプのお部屋に宿泊しました。
この日はお天気も良く、ヴィラの窓から見える景色や海岸沿いで観た夕日も綺麗だったので、少々大変な経験をしながらも、やっぱりこの島に来れて良かったと思いました。この時期でも泳げるこの島は、とにかく暑かったので、愛用している梅タブレットが役に立ちました。
夜は現地の知人と一緒に夕食へ出かけ、22時頃まで3時間半ほど会食をして、23時頃にベッドに入りました。前回の旅では、疲労感でなかなか寝付けなかったのですが、夕食前に念の為コートリル2.5mgを追加していたのが良かったのか、前回よりも良い眠りで回復することができました。
2日目は朝5時半起きでコートリル10mgを飲んで、シャワー・ヘアメイク・パッキングをして空港へ向かい、11時頃に本土の空港に到着して、予約している温泉宿に向かいました。連日の移動の疲れもあったので、温泉宿ではゆっくり過ごしました。
副腎皮質機能低下症になってから、お風呂に浸かる習慣がなくなってしまったのですが、せっかくの露天風呂付きのお部屋なので、足湯をして疲れを癒しました。部屋での夕食の終わり頃にコルチゾールが切れたのか、急に食べれなくなってしまいました。
しばらく横になっていたのですが、持ち直す感じがなかったので、コートリル2.5mgを飲んで早めにベッドに入りました。翌日は疲れは残っていたものの、動けない体調ではなかったので、重たい荷物は旦那さんに頼るように心がけて移動して、無事帰宅することができました。
コートリルは、前日7.5mg、初日17.5mg、2日目12.5mg、3日目10mg、帰宅した翌日からは通常量の5mgの服用でカバーできました。私の場合、日常の追加は1.25mg単位で対応することがほとんどですが、旅行中は寝込んでしまう訳には行かないので、2.5mg単位で追加してコントロールしました。
薬や補食など体調維持に必要な物も携帯することから、健康な方よりも持ち物が多くなってしまい、旅行前の荷物をパッキングする作業で、既に疲れが溜まってしまうので、この準備の作業を簡略化できるように、日常の収納方法を工夫して、簡単に持ち出しできるように改善しようと思います。
健康な旦那さんはともかく、夜中にコルチゾールを作れるかどうかで体調が左右される私にとって、睡眠や食事のリズムが崩れるような旅程は負荷が高すぎるので、フライトで連結できない場合でも、一部を車や新幹線を代用することで、無理の無いスケジュールを組んでもらう様にしようと思います。
旅行中は体調がイマイチだったのですが、コルチゾール不足の症状が出ている時以外のコンディションは、前回の離島への旅やリゾートへの旅の時よりもレベルアップしていたので、副腎不全に気をつけながらですが、それなりに楽しむことができました。
旦那さんのお仕事の都合もあり、今後も年に数回くらい旅行する予定なので、副腎皮質機能低下症でもなるべく安全に、良い状態で旅ができる様に工夫しようと思います。
- X(Twitter)と コミュニティも合わせてどうぞ