Hint血糖値と炎症の関係

「炎症があるとコートリルの必要量が増える」という話はよく耳にしますが、改めて調べてみると、高血糖や血糖値スパイクがCRP(C反応性タンパク)を上昇させるという研究もいくつか報告されていました。実際に、欧米の患者さんのクリーゼ体験談のなかにも、日常の負荷に加えて、甘いものを食べたことが引き金のひとつになっていた──という話も見かけたことがあります。

つまり、Hindmarshの書籍にもあったように、日常的な血糖値スパイクを防ぐことが、体内の炎症を抑え、コートリルのベース量を増やさずに過ごす秘訣になる──という話にも、ちゃんと裏づけがあるということだと思いました。そう考えると、糖尿病にならないようにしておくことも、長期的に最小限のコートリルで過ごすための、大事な対策のひとつになりそうですね。

ただ、もともと炎症があってCRPも高めで、コートリルも多めの方の場合は、このあたりの体感が埋もれてしまって、気づきにくいこともあるかもしれません。でも、私のようにプラマイゼロの量で過ごしていると、この「ほんの少しの炎症」でも、必要量に影響しているような体感があります。

参考資料

Strong association of C-reactive protein with body mass index and 2-h post-challenge glucose in non-diabetic, non-smoker subjects without hypertension
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15154943/
2025.6.18 掲載

欧米のコミュニティや患者さんが執筆した書籍では、具体的で実践的な知恵がたくさん紹介されています。このブログでは、そのなかから「病院では教えてもらえない工夫」を学び、自分でも試して効果を感じられたことを記録しています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、参考になった情報は「Hint」へ、その他の情報は「Misc」にまとめています。読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。

※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。