Misc副作用からのリハビリ

例えば骨粗鬆症は、多くの要因が重なって起こるので、ステロイド関係なく誰にでも起こり得る問題です。でも、ステロイドを使用している場合、たとえ補充量でもリスクがゼロになることはないそうです。糖尿病や脳血管疾患も同じように、ステロイドに関係なく誰にでもリスクがありますが、ステロイドの長期使用もそのリスクを高める一因です。

だから、日頃から予防的にできることとして、運動や生活習慣の工夫が、現実的で確実な対策になります。

欧米の患者さんたちは、これ以上病気を増やさない人生を送るために、「まずは運動ができる状態になること」を目標にしている方が多くいらっしゃいます。グルテンフリーなどの食事の工夫もその一環で、ただお腹を壊さなくなるとか、メンタルの薬を減らすことや、喘息が楽になることだけをゴールにしているわけではありません。

小さな不調を減らしながら、自分の体を「動かせる状態」に整えていく工夫、つまり、アクションを起こせる体質に近づけていくことが目的なんです。

運動を習慣化できるようになったら、そのリズムを崩さないように、日々の体調や生活のペースを上手にコントロールしていくことが課題になってきます。でも、ここまで来ると、自律神経も整い、服用していた薬も減って、よく眠れるようになっています。筋力や体力も伴ってくるので、多少の体調の波があっても、うまく乗りこなせるようになってきます。

私は歩いてもコルチゾール不足になる病状からのスタートだったので、3日おきに5分歩くところから始めました。それでも少しずつ積み重ねることで、今では30分近く、それなりの運動ができるまで成長できました。

欧米には、私のように少ない体力からコツコツ回復を積み重ねてきた人が、実は結構な数いらっしゃいます。

2025.4.22 掲載