Misc診断と解決策
副腎皮質機能低下症の診断は「白か黒」で判断されるものですが、私の場合、特発性と医原性の境界が曖昧だった可能性があります。
幼少期からの経緯
私は幼少期からホルモンバランスが不安定だった記憶があります。もしかすると、下垂体や副腎の機能がもともと「グレーゾーン」で、診断基準を満たさない状態が長く続いていたのかもしれません。その後、薬剤や身体的な負荷が重なり、副腎機能が低下して診断に至りました。
特発性と医原性
初期の負荷試験では「ACTHの出も鈍く、副腎の反応も弱い」という結果でした。この状態についてはさまざまな見解がありますが、特発性のACTH低下が進行していたところに、吸入ステロイドなどの医原性の影響が重なり、HPA軸全体が抑制された状態だった可能性も考えられます。
精査した結果
リスクを徹底的に精査した結果、現在は幼少期と同じようなコンディションに戻っています。やはり、もともとホルモンバランスが不安定で「コルチゾールが少なめな体質」だったことに、医原性の影響が加わったことで症状が表面化した可能性が高いのかもしれません。
診断と対策
医療の診断は定められた基準に基づいて行われますが、すべての人がその基準に明確に当てはまるわけではありません。特に、ステロイドなどコルチゾールに影響を与える薬剤が関与すると原因が複雑化することもあるため、症状や経過を踏まえた総合的な視点で対策を考えることが重要だと感じています。
回復のヒント
欧米の副腎皮質機能低下症のコミュニティでは、続発性・原発性に関わらず、日常の工夫や治療経験が共有されています。私の回復でも、コルチゾール結合グロブリン(CBG)の影響やCYP450・3A4の影響を理解し、「off the table」というリスクを避ける視点が欠かせない要素でした。