第10話「コートリル」

コートリルは副腎皮質機能低下症で不足するステロイドを補って生命を維持する為の薬ですが、使い方によっては副作用もあるので、コートリルの特徴と上手な付き合い方を整理してみました。

  1. 元気をブーストする薬ではない
  2. 多くても少なくても良くない
  3. 全ての不調に効く訳ではない
  4. 活動量にあわせて追加が必要
  5. 相性の悪い薬や成分に注意する
  6. 休める時は休んで補うことも必要

コートリルはコルチゾール不足による症状を取り除くための薬で、元気になる為の薬ではなく、そのボーダーラインを間違えると、肥満・鬱・不眠・糖尿病・骨粗鬆症などの副作用になってしまいます。

コートリルは摂りすぎも摂らなすぎも体に不具合が起きてしまいます。特に少なすぎると炎症や負荷に対応できず体調不良になるので、常に自分の適量を服用しているか見直すことが大切です。

コートリルは全ての不調に効く訳ではないので、それぞれの症状ごとに対処するのが大切です。先日風邪をひいた時も、考えて対応したことにより、適量のコートリルを服用して回復することができました。

コートリルは活動量にあわせて随時追加するのが大事なのですが、体内のコルチゾールは可視化できず感覚に頼るしかありません。そこで活動量を可視化しているデータを目安にしてみました。

ジム等で運動していない日常の活動記録

左の日は歩数や消費カロリーは多かったのですが、コルチゾール不足にはならなず翌日も元気でした。逆に右の日は歩数や消費カロリーが少ないにも関わらず、その日の夜にコートリルの追加が必要でした。私が目安にしているのはエクササイズ時間で、あるレベルを超えるとコートリルの追加が必要になっていました。エクササイズ時間の定義は「1分以上の早歩き」で、心肺機能レベルを基に早歩きの程度が判断されます。

前日の疲れを睡眠でしっかりリセットできていて、体調とメンタルが比較的安定しているということが前提ですが、私の場合はこの「エクササイズ時間」がコートリル追加のひとつの目安になりそうです。疲れたという感覚は主観的で、運動やトレーニングが習慣の人は気合いで乗り切ってしまう傾向があり、本来は休憩に導くための「疲労感」を感じないこともあるので、時々データを参考に、自分を客観視することも大事なのかなと思っています。

その他、コートリルにも相性の良くない薬や成分があり、意図せず副作用が強まったり弱まったりしないように気をつけています。服用している薬を精査して減断薬したところ、逆に体調が良くなりました

[参考]コートリル錠10mgとの飲み合わせ情報
[参考]KEGG MEDICUS 医薬品相互作用チェック

休める時は休んで充電することも心がけています。少しでも自発がある人に限られますが、薬だけに頼らず体調を整える努力をして、足りない分だけ補充するのが理想的なコートリルとの関係だと思っています。


闘病日記 by ここ プロフィール