Noteコルチゾール不足と血糖値

2023年10月27日にリリースされていた情報で「メタ解析の結果、糖質コルチコイド値はストレスではなく代謝量の変化を反映と判明」という論文が掲載されていました。

論文の概要によると、糖質コルチコイドの変動は、生物のストレスの変動を反映すると考えられてきましたが、今回の研究から、代謝量(metabolic rate)の増加が糖質コルチコイドレベルの増加と関連していることを発見したそうです。

代謝量の増加と糖質コルチコイドの間には、正確な相関関係があり、そのパターンは鳥類と哺乳類でも同様な事から、ストレスではなく代謝量が糖質コルチコイド変動の主な要因であると結論付けたそうです。

ストレス要因は、代謝量に影響を与える(ストレスで血糖値が上がる等?)事も多いので、糖質コルチコイドレベルが「代謝量へのストレス要因の影響」を超えて「ストレス」に直接影響を与えているのかどうかを考え直す契機となっている様です。

この理論からすると、私が経験した栄養と血糖値を整えたらコートリルの量が減らせたという体感は、間違いではなかったのかもしれませんし、欧米の方々の運動でも「運動開始時の負荷からのグルコース反応が、運動中の負荷の主な原因」として、運動時にはコルチゾールの追加よりも、血糖値コントロールが重要視されている事も、辻褄が合うような気がします。

[出典]Meta-analysis reveals glucocorticoid levels reflect variation in metabolic rate, not ‘stress’


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