Hint副腎不全と筋肉量
副腎皮質機能低下症の人にとって、筋肉を減らさないことは健康な人以上に重要です。筋肉は単なる「運動のための組織」ではなく、免疫機能やエネルギー供給にも深く関わっています。
筋肉が減りやすい理由
副腎皮質機能低下症の人は、健康な人に比べて筋肉が減りやすい条件が揃っています。
- コルチゾール不足で筋肉の維持が難しい
- ステロイドの影響で筋肉が落ちやすい
- ストレス時に筋肉を守る機能が低下する
- 低血糖になりやすく、筋肉の分解リスクが高まる
筋肉が減るとどうなる?
筋肉を減らしてしまうと、次のようなリスクが高まります。
- 疲れやすくなる
- 副腎不全の症状が悪化しやすくなる
- ストレス耐性が下がる
- 糖尿病のリスクが上がる
- 免疫細胞へのエネルギー供給が不足し、感染症にかかりやすくなる
- 炎症が長引きやすくなる(抗炎症作用の低下)
筋肉を守るためにできること
副腎皮質機能低下症で上手くコントロールしている方々は、筋肉を減らさないために、次のポイントを意識しています。
- たんぱく質をしっかり摂る(体重×1.2〜1.5g)
- 筋トレをする(特に下半身を重点的に)
- 血糖値を安定させる食事を意識する
- ストレス管理と睡眠を大切にする
筋肉量が減ると、感染症や糖尿病などの病気にかかりやすくなるだけでなく、高齢になると転倒や骨折のリスクが高まり、将来的に介護が必要になる可能性もあります。「筋肉を守る=健康を守る」という意識を持って、適度な運動とバランスの取れた食事を意識した習慣を継続しようと思います。
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