第60話「ラトケのう胞」

先日の内分泌の受診日の専門医のS先生の話では、下垂体に何らかの理由で起きていた炎症が治った事で、機能が回復している可能性もあるらしく、以前から経過を見ているラトケのう胞も、炎症の可能性のひとつと考えているというコメントでした。

ラトケのう胞と言っても、とても小さく、その位置も中心ではなく左側に寄っていて、前医が行った初期の頃(2022年7月)の検査では、大きさや位置などからも、機能低下の原因から除外されていたそうです。

※2023年9月24日の単純MRIの検査結果

2023年9月に内分泌の専門医のS先生が行った検査でも、大きさは変わらず、下垂体機能に影響している可能性はとても低いという判断でした。ただ、機能低下の理由もはっきりせず、薬剤過敏を考慮して造影剤MRIが出来てない事から、時期を見て入院で造影剤の検査する予定になっていました。

そんな中、数値や体調が回復し、体調も徐々に良くなってきているので、今後またコルチゾールやACTHなどの数値が極端に悪くならない限り、造影剤での検査をする選択肢が無くなり、ラトケのう胞もこのまま時々経過を見ていく感じになりました。

それ以外だと、吸入ステロイドやベンゾジアゼピンの影響や、この2剤を合わせて使用した事も、副腎皮質機能低下症の原因になりうるのですが、始めて吸入薬を使った時期よりも前から体調不良があったので、今のところはっきりした原因が解らず、原因不明の続発性副腎皮質機能低下症です。


闘病日記 by ここ プロフィール