Miscコロナ後遺症対策からのヒント
副腎皮質機能低下症の事を調べていく中で、同じHPA軸に障害が出る病気の対処法からも、回復のヒントを拾おうとリサーチしていて、その一環でハーバード大学医学部が出版しているコロナ後遺症の管理と回復に関する情報「Managing and Recovering from Long COVID」を購入して読んでみました。
HPA軸の機能が低下していると、特定の処方薬が鎮静や疲労を引き起こすことや、特定の食べ物を除去することが回復に有効であること、改善にはまず栄養を整えることから始める必要があることが書かれていました。
また、服薬する薬や食事の見直し、食事の取り方(分食による安定したエネルギー供給と消化ストレスの軽減)、鍼治療の有効性、自律神経を整える方法についても解説されています。低ヒスタミン食や、私も取り入れているグルテンフリーやカゼインフリーも紹介されており、サプリメントについてはあまり肯定的ではない印象を受けました。
記載されていた内容の多くは、これまで私が独自に取り組んできたことと一致していましたが、低ヒスタミン食は今まで注目したことがなかった新しい試みなので、早速試してみようと思います。
この本の内容も、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)やPOTSの症状緩和の対処法からヒントを得ており、これらと同じHPA軸の機能障害である副腎皮質機能低下症の対処法にも応用できるのではないかと思いました。
ご興味のある方はHarvard Health Publishingの公式サイトから$18.00で購入できます。
SPECIAL HEALTH REPORTS Managing and Recovering from Long COVID
欧米のコミュニティや患者さんが執筆した書籍では、具体的で実践的な知恵がたくさん紹介されています。このブログでは、そのなかから「病院では教えてもらえない工夫」を学び、自分でも試して効果を感じられたこと、そして病気のメカニズムに関する理解を深めた内容を記録しています。
副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、参考になった情報は「Hint」へ、その他の情報は「Misc」にまとめています。また、メッセージ経由でいただいた質問の一部は、「FAQ」にまとめています。
読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。
※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。