第24話「体調の整え方」
副腎皮質機能低下症と診断されるまでの5年間は、原因不明の消化器症状と頻脈から始まり、呼吸器が弱いこともあって、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・慢性の気管支症状にも悩まされ、季節の変わり目や花粉が飛ぶ時期などは更に悪化して、声が出せなくなったり、最終的に呼吸困難(喘鳴のない喘息)になることもあり、たくさんの対処療法の薬が手放せない日々でした。
この病気と診断されて9ヶ月の間で、生活改善や低血糖対策と並行して体調を整える工夫をして、比較的元気に過ごせるようになったので、今まで私が取り入れてきた方法をまとめてみました。
- コルチゾール値を保つ
- 気道の状態を良くする
- 腸内環境を整える
- 体内炎症を減らす
- 鍼治療で整える
- 観葉植物や花を置かない
- 小青竜湯の長期服用
副腎皮質機能低下症と診断され、コルチゾール不足を解消したことで、ようやく人並みに治療効果を得られるようになったことが、私のスタートラインでした。最小限のコートリル補充で過ごすためには、慢性的な不調を減らすことが大切だと感じ、自分の体質に合った治療や対処法を取り入れ、年間を通じて継続してみました。
辛かったアレルギー性鼻炎を治す為に、日頃から上気道の状態を良くしておくことを心がけました。アレルゲンを体内に滞在させない為、耳鼻科の先生の指示で始めた鼻うがい※も継続しています。同時に下気道の状態も良くする為に、呼吸器科のM先生の指示で始めた、毎日2リットルの水※を飲む習慣を継続しています。私の体質には水が一番の去痰剤らしく、薬だけ服用していた頃よりも遥かに改善し、抗ヒスタミン薬と去痰剤から卒業でき、風邪をひいても喉・鼻・気管支に炎症が出なくなりました。
腸内環境が悪くなると免疫の働きに異常が起こるので、豆類・野菜・海藻などの食物線維を意識して食べ、ミヤBMを1日6錠服用しています。私は両親の影響もあり、サプリや薬を多用しない考え方なのですが、知人の医師もミヤBMのことを「安全なサプリ」と呼ぶくらい、副作用が少なくベネフィットが多いので、イレギュラーで取り入れています。
同時に、体内の炎症を減らす為に、小麦粉・白砂糖などの精製された糖質、加工食品、添加物などを控えて、なるべく無農薬やオーガニックのものを使うようにしています。ほとんどお腹を壊さなくなり、上気道・下気道の炎症も軽くなり、頭痛の頻度も減りました。試しに食べてみると体調が崩れてしまうことと、片頭痛の薬を使った日も一致するので、欧米の情報にも書かれていた通り、食べる物の影響が大きいと実感しています。
全身の状態を整える為に、週1回の鍼治療を継続していて、花粉が飛散する時期は、アレルギーと花粉症の対策をしてもらっています。体の免疫機能の気を逸らし、ヒスタミンを出す暇が無い状態にしているそうですが、これが私にはとても効果がある様で、喉・鼻・気管支の症状が速攻で緩和されて継続するので、日頃の対策にプラス効果になり、余計な薬を飲まなくて良い状態を維持できています。
私は頸椎ヘルニアもあり、コルチゾール不足に伴って痛みや症状が酷くなることから、ブロック注射も視野に入れていたのですが、今のところ鍼治療で同様の効果が得られているので、鎮痛剤を使わずに過ごせています。
カビや埃に反応する体質なので、ラグやカーペットは置かない様にしているのですが、思い切って観葉植物を室内に置かないようにしました。特定の花や植物でも目や鼻に症状が出ることがあったので、生花も置かないようにしています。部屋が寂しくなってしまったので、代わりにフェイクプランツを飾って、雰囲気だけ楽しんでいます。その他、ちょっとした家事で埃を吸ってしまうような時も、マスクをつけるようにしています。
手に負えなかった呼吸器の症状がなくなり、ここ数年で一番体調の良い冬を過ごすことができました。ここまでの対策でも解決できなかった時の為に、漢方外来のM先生から、小青竜湯の長期服用※1での体質改善(花粉症やアレルギー性鼻炎が治るケースがある)を提案いただいていたのですが、その手法を試すことなく過ごせています。
私の場合、ライフスタイルを見直して数ヶ月ほどで、いつの間にかそれぞれの症状が無くなり、低血圧や自律神経由来の不調も緩和し、日常生活でコルチゾール不足になる頻度が激減しました。それでも非日常な過密スケジュールにチャレンジすると、典型的なコルチゾール不足の症状が出るので、自分のポテンシャルと相談しながら活動して行こうと思います。
- 水の飲み方や漢方薬の使い方は、症状や体質によって効果が違うので、体質を把握してくれている主治医に相談されてみてくださいね。
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