Hint添加物を避ける理由
副腎皮質機能低下症で「減薬を目指している人」が、甘いものに加えて、添加物を避ける理由についてまとめました。
体がストレスに弱いため、添加物が“余計な負担”になる
副腎皮質機能低下症では、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が十分でないため、ちょっとした刺激にも過剰に反応しやすくなっています。
- 添加物(人工甘味料・防腐剤・着色料・香料など)は、体にとって「異物」や「刺激物」と認識されやすく、肝臓や腸、免疫系への負担になることがある
- コルチゾールが十分に働かないと、そうした刺激への“ブレーキ”が効かない状態になり、体調悪化につながる可能性がある
腸内環境(リーキーガット)との関連
副腎機能が落ちていると、消化・吸収機能や腸粘膜のバリア機能も低下しやすくなります。
- 添加物は、腸のバリアを傷つけ、腸漏れ(リーキーガット)を悪化させるリスクがあると言われている
- 腸の状態が悪くなると、慢性的な炎症や自己免疫の悪化、ホルモン代謝の乱れにもつながり、減薬の妨げになる
副腎の回復に必要な「余力」を添加物で消耗したくない
回復途中の身体は、栄養やエネルギーを使って少しずつ自前のホルモン分泌機能を再構築しようとしています。
- 添加物の解毒や排出のために、肝臓や副腎が余分な働きを強いられることで、回復のエネルギーが分散されてしまう
- だからこそ「なるべくナチュラルな食品だけを選んで、“邪魔しない”環境を整える」ことが重要と考えられている
実際に“避けてよくなった”という経験則が多数ある
欧米の患者コミュニティや回復者の声の中には以下のような体験談が多数報告されています。
- 人工甘味料をやめたら不調が減った
- 香料入りサプリで体調が急落した
- 無添加食に切り替えてから減薬がスムーズになった
これらは明確な医学的エビデンスではないことも多いですが、実体験として広く共有されており、回復者の間で自然と共通認識となっています。
もちろん、科学的根拠が整っていないからといって、意味がないということではありません。むしろ、個人の経験や観察に基づく気づきが、のちにエビデンスとして裏付けられていくケースも多くあります。特に、難治性の症状や慢性疾患のように一人ひとりの反応が異なる分野では、「今この段階で何を選ぶか」という視点がとても大切になります。
MSG(グルタミン酸ナトリウム)などの添加物がHPA軸に影響する可能性
近年の研究では、MSGの慢性的な摂取がHPA軸(視床下部ー下垂体ー副腎)を過剰に刺激し、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を増やすとともに、炎症や免疫異常を引き起こす可能性があることが報告されています。
- MSGの摂取により、脳内の炎症性因子やグルココルチコイド受容体の異常が生じたという研究報告がある
- これは、副腎機能が不安定な人にとって、添加物がストレス応答をさらに悪化させる可能性を示唆している
こうした報告は主に動物モデルに基づいていますが、回復途中の身体にとって「避けたほうが無難」という考え方を後押しする根拠のひとつとなっています。
まとめ
副腎が弱っている時期は、できるだけ体に負担をかけない生活が求められます。 その中で、「添加物を避ける」ことは、腸・免疫・代謝への負荷を減らし、副腎の回復に集中できる環境を整えるためのひとつの選択とされています。
国内外の情報・論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を記録しています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Hint」へ、その他の内容は「Misc」に記録しています。
※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。