第77話「優しい選択」

巷のスーパーで「国産」と表示されているものは、必ずしも国内で生まれ育った家畜とは限らず、抗生物質やステロイドが使われている場合もあるので、ホルモンバランスが崩れやすい副腎皮質機能低下症の体調管理を優先して、私はより安全な食材を選ぶようにしています。

私が病気をきっかけに通うようになったオーガニックストアでは、化学物質・ステロイド・抗生物質を使っていない食材を買うことができます。特に、生産者の名前が記載されている商品は信頼感があり、選ぶときにとても安心です。野菜に関しても、完全なオーガニックや無農薬の商品だけでなく、必要最低限の介入を行った「低農薬」の商品も扱っているので、価格・品質・安全性をバランスよく考慮して選べるのが魅力です。

オーガニックストアに並ぶ野菜やお肉はどれも丁寧に育てられていて、本当に美味しいものばかりです。新鮮な野菜はシンプルにローストするだけで十分な逸品になり、化学調味料なんて全く必要なく、素材そのものの味で満足できるクオリティです。

仕事が忙しくて、料理に多くの時間を割けない私でも、こうした良質な食材のおかげで手軽に美味しい料理が作れるのは本当にありがたいことだなと感じています。毎日の食事が楽しくなり、体にも心にも優しいライフスタイルを送れるようになりました。

第5話「欧米の情報」の書籍にもあったように、副腎皮質機能低下症の場合、保存料や化学調味料は解毒にコルチゾールを消費するだけでなく、ホルモンバランスや自律神経にも悪影響を与えることがあります。なので、保存料や化学調味料など余計なものが入っていないシンプルな原材料の商品を手軽に選べるのも、本当に助かっています。

また、エシカルな生産方法を重視した食材を選ぶことで、健康だけでなく、環境や生産者への配慮にもつながると思うと、より満足感がアップします。自分自身の健康はもちろん、家族や環境を大切にできる選択肢が身近にあることに感謝しています。

2024.12.26 掲載

闘病日記 by ここ プロフィール