NoteCBGや薬剤の影響 国内

日本内分泌学会雑誌(2023年99巻)に2024年4月13日に公開された「第49回日本神経内分泌学会学術集会」の「副腎予備能の評価とACTH分泌低下症の診断の手引き 2023年改訂版について」と「COVID-19ワクチン接種後に著明な低Na血症と意識障害を呈した一例」の部分に目を通してみました。

資料の32ページの「副腎予備能の評価とACTH分泌低下症の診断の手引き 2023年改訂版について」には、内服薬が測定ホルモン値に影響する事があり、コルチゾール結合グロブリン(CBG)を増加させ、血中コルチゾール値の上昇をもたらす事や、血中コルチゾール値の評価には、CBG量やアルブミンの結合能、影響する薬や病態を考慮することが必要な事が記載されていました。また、ガイドライン2023年版の「ACTH分泌低下症の診断の手引き2023年改訂版」についても触れていました。

資料

資料の55ページの「COVID-19ワクチン接種後に著明な低Na血症と意識障害を呈した一例」には、COVID-19ワクチン接種後の低Na血症の原因としてSIADH、ACTH分泌障害が報告されている事や、ステロイドや抗精神病薬の投与が、薬剤性ホルモン分泌障害の可能性になりうる事が記載されていました。

資料

[出典]日本内分泌学会雑誌 – 第49回日本神経内分泌学会学術集会

国内外の情報や論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を集めています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する事は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Misc」に記録しています。

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