NoteCBGや薬剤の影響 国内

日本内分泌学会雑誌(2023年99巻)に掲載されていた「第49回日本神経内分泌学会学術集会」の資料を読んでみました。その中の「副腎予備能の評価とACTH分泌低下症の診断の手引き 2023年改訂版について」と、「COVID-19ワクチン接種後に著明な低Na血症と意識障害を呈した一例」という部分が気になったので共有します。

資料の32ページによると、私たちが日常的に使っている「他のお薬」が、検査で測定されるホルモン値に影響を与える場合がある、と書かれていました。

具体的には、例えばピルなどの女性ホルモン剤を服用していると、血中のコルチゾールと結合するタンパク質(CBG)が増えてしまい、その影響で検査上の数値が実際よりも高く出てしまうことがあるそうです。

そのため、検査結果の数字だけで判断するのではなく、そうしたタンパク質の量やアルブミンの状態、さらに飲んでいる薬剤や今の病状なども含めて、総合的に評価する必要があるとされていました。ガイドライン2023年版にある「ACTH分泌低下症の診断の手引き2023年改訂版」でも、関連する内容に触れられているようです。

資料

また、資料の55ページでは、ワクチン接種後に起こる体調の変化についても報告されていました。低ナトリウム血症の原因として、ホルモン調節の乱れ(SIADHやACTH分泌障害)が挙げられていますが、それ以外にもステロイドや抗精神病薬などの投与が、薬剤性の分泌障害を引き起こす一因になる可能性についても記載されていました。

資料

出典

2024.6.1 掲載

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