Misc最善の選択

私の経験では、皮膚科で処方された、最もマイルドと言われているステロイドを、たった1週間、小さな範囲に使用しただけにもかかわらず、その直後の採血結果(コルチゾールとACTH)に影響が出ていました。なので、副腎が健康な人にはないリスクが、私たちにはあるのかもしれません。

これは1年以上前の話ですが、コートリルを断薬した直後に感音性難聴を発症し、耳鼻科で1週間のプレドニン治療を提案されたことがありました。ただ、欧米の回復ケースの体験談によると、「コートリルを断薬してすぐの時期に1週間のプレドニンを使用すると、副腎機能を再び長期的に抑制する可能性がある」とあり、私は聴力を犠牲にして副腎を守る決断をしました。

もちろん内分泌の主治医にも相談しましたが、それもあくまで想像と可能性に基づいた助言であり、誰にもどの判断が正しいかは分かりません。結果的に、プレドニンを使用せず経過を見たことで、聴力は気にならない程度まで自然に回復し、副腎機能も順調に回復しています。

この経験を通して、服薬に限らず、点滴・注射・軟膏・吸入・点鼻・点眼など、治療でステロイドを使用する際は、慎重な判断が欠かせないと思いました。

コートリルを断薬した後は、少なめのコルチゾールで日常を過ごしている可能性が高いため、副腎以外の疾患でステロイドを使用しなければならない状況に直面する確率が、やや高くなっているように感じています。

その場合でも、私たちのようなレアな症例は、必ずしも的確なアドバイスを得られるとは限らないため、自分自身で勉強し、リスクとベネフィットを天秤にかけて最善と思える選択をしていく必要があります。

2025.1.11 掲載

国内外の情報や論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を集めています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する事は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Misc」に記録しています。

※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。