Hint追いコートリルの予防
副腎皮質機能低下症のセルフマネジメントで、私が一貫して意識してきたことに「追いコートリルの予防」があります。これは、目の前の不調を処理するだけでなく、その背景にある生活の構造まで含めて整えていくという考え方です。
最近知った「習慣的ストレスドーズ(Habitual Stress Dosing)」という言葉は、まさに私が恐れていた状態でした。追いコートリルは、実はとても依存性が高く、癖になってしまう人も少なくないそうです。
コートリルは即効性があって、飲むと一時的に「元気になったような感覚」が得られることがあるので、体がその「楽になる感覚」を覚えてしまうと、「飲めばリセットできる」と脳が判断しやすくなるそうです。
ただ、追いコートリルは、そもそもの問題を解決する方法ではないので、モグラ叩きのように次の不調がすぐに浮上してきます。そして、体が薬の量に慣れてしまい、自発が弱まるだけでなく、結果的にクリーゼを起こしやすい体質に寄ってしまうリスクもあります。
「問題処理」と「問題解決」は似ているようで全く違う行動です。
追いコートリルを前提にする生活は、目の前の問題処理に偏りがちで、後になって大きな負担が積み重なる可能性があります。一方で、不足そのものを起こさないように生活や薬量のパターンを整えていく考え方は、構造そのものに働きかける問題解決に近い方法です。
もちろん体調不良時のストレスドーズは命を守る不可欠なルールですし、私自身も今でも常にコートリルを持ち歩いています。だけど、その頻度が高くならないようにだけは注意していないと、一歩間違えたら、誰だって(私でも)依存してしまう危うさは常にあるんじゃないかと思います。
だから、賢くコルチゾール不足を予防して「足さなくて済むように生活する」しか、習慣的ストレスドーズを回避する道はないと感じています。
読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。
医療に関する判断を行う際は、必ず医師にご相談ください。
