Hintコートリルの調整方法 必読

私のコートリルの服薬管理は、自発が少し残っていたこともあって、その時々の必要最低限で過ごす方針でした。自由に調整していたように見えるかもしれませんが、実際はしっかり枠が決まっていて、その範囲の中で調整していました。

まず、ベース量があって、10mgの時期もあれば7.5mgの時期もありました。日常の増量は15mgまで、シックデイは35mgまで。その上限を超えそうな時は、必ず主治医に連絡するという取り決めをしていました。

増やす時のやり方も、ガイドラインにある「ベースに上乗せして、1日なだらかに調整する方法」を基本にしていました。こういう指示が最初からあったので、むちゃくちゃな増やし方にはならなかったと思います。

とはいえ、どうしても「これじゃ無理」という緊急時もありますね。そういう時だけ「レスキュー投与」を使う形で、でもそれは第2選択肢という位置づけでした。

減薬期に10mg以下になっていた頃は、ギリギリで維持していたので、1.25〜2.5mgの細かい日調整をすることもありました。でも、それが頻繁になると「ベースが足りていないサイン」なので、そこはきちんとベース量を上げて、レスキュー投与の頻度を減らすように調整していました。

一度2.5mgまで落とせた時期もあったのですが、体調を見ながら5mgに戻したことがあります。これがその「ベースが足りていないサインからの調整」でした。

この5mgが「長期的に副作用が最も出にくい維持量」とされていたので、しばらくその量で暮らしながら「コートリルの追加不要な活動量」をジワジワと増やしていたら、回復のサインに出会いました。

あとから読んだ論文でも同じような方法が紹介されていたし、毎回主治医と答え合わせをしながら進めていたので、迷うことはありませんでした。

つまり、「自由に調整できていた理由」は、なんでも好きに増減してよかったからではなく、「ガイドラインを軸にする」という土台があって、その上で主治医と確認しながら進めていたからなんですよね。

調整の仕方ひとつとっても、主治医にまかせっきりでは成り立たない部分が多くて、この病気はやっぱり本人の理解が大事だと感じています。

増量の誤解が生まれる背景

先生側は、増量といえば「ベースに上乗せして、その日の総量をなだらかに増やす」という前提で話していることが多いと思います。それがガイドライン通りの“普通のやり方”として認識しているので、細かいところまで患者さんに説明しないケースもあって、患者さんだけ別の理解になってしまうことはあるのかもしれません。

患者側は「増量してください」とだけ言われると、“今つらいから1錠足す”を重ねても良いというイメージになりやすくて、それが毎回レスキュー投与のように習慣化してしまうこともありますよね。

そうなると、“ずっと急場しのぎだけしている”という状態になってしまって、ガイドラインが意図している「1日の総量を整えて安定させる」という方向から外れてしまいまいます。

本来の「ベースに上乗せ」は、とても安全で再現性のある増やし方なんですが、この前提が共有されていないと、結果として“レスキュー癖”だけで体調維持をしようとして、どうにもならなくなってしまうのが、「追いコートリル」の落とし穴ではないかと、個人的には思いました。

記録が教えてくれること

コートリルの調整をする時に、一番助けになったのは「記録を残すこと」でした。

資料

服薬量や追加したタイミングを丁寧に記録していると、自分がどれくらいの量で安定するタイプなのか、どんな状況で不足しやすいのかが、思い込みではなく“実際のデータ”として見えるようになります。

飲みすぎている(=ベースが足りていない or 生活習慣や活動量が合っていない)ことにも気づきやすくて、自分の傾向が把握しやすくなるので、減薬や調整で、自分の「必要最低限」を探している時にも役立ちました。

現状維持の場合でも、主治医に「先月は合計で○錠飲みました」と伝えるだけよりも、どのタイミングで増やしたのかがわかる方が、先生もコントロールの精度を判断しやすく、指示もより的確になりやすいですし、体調を安定させる方法を一緒に見つける材料にもなると思います。

何より、この「自分を客観視できる」という視点が、コートリルの調整ではとても大事だと感じていますし、主治医と方針を決める時にも大きな助けになりました。


2025.11.28 掲載

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