第11話「入院と手術」
以前から経過を見ていた婦人科系の手術(検査&治療)を、脊椎くも膜下麻酔で受けました。術前の絶食期間のステロイドカバーや、術後のコートリル調整などの状況を記録しました。
手術の前日の午前中に入院して、昼食と夕食を病院で食べました。食事は個人対応をしてもらい、グルテン・カゼインフリーで用意してもらったのですが、除去食とは思えないほど美味しい食ことでした。
夕食後から翌日の手術終了後2時間までは絶食で、術前数時間は絶飲食になります。いつも低血糖や電解質異常を防ぐため、色々と工夫して体の状態を保っているので、翌朝からステロイドカバーを始めることになりました。深夜までに、病院から支給されたアルジネードウォーターを2本飲みました。基本的なミネラルと、アルギニン・亜鉛・銅、術中に失われる電解質や微量元素、回復に必要な糖分、治癒に必要なミネラル分の補給ができる様です。
翌朝7時にルートをとり、ソルコーテフ(補充用のステロイド)とソルデム(輸液)の点滴が始まりました。以前は血管が脆くなっていたのか、点滴すれば大きな内出血になっていたのですが、今回は一発で取れて内出血もなく、血管も太く元気になっていると言われました。朝の血糖値測定では軽い低血糖だったので、習慣にしてる朝の補食は正解だった様です。
アルジネードウォータを13時までに4本飲み、手術開始の16時半まで絶飲食だったのですが、少し空腹を感じ始めた14時半頃、前の手術が早く終わり、予定よりも1時間半ほど早くオペ室に移動することになりました。心の準備をする間も無くオペ室に移動し、手術台で麻酔を打たれ、ソルコーテフが全部入ったことを確認した頃に酸素マスクを付けられ、急な寒気でガタガタ震えた記憶を最後に、ドルミカム(記憶を消してくれる鎮静剤)で半覚醒状態になりました。
以前胃カメラで使ったセルシンは効きが悪く、血管炎を起こしたことから、今回の脊椎くも膜下麻酔にプラスして使う鎮静剤はドルミカムを希望したのですが、鎮静作用の遷延もなく記憶も無くなり、とっても快適でした。手術が終わり、旦那さんの顔を見てから部屋へ運ばれ、2時間後の飲水開始までは、なんとなくぼんやりと過ごしました。空腹だったこともあり、下半身が動かない状態での夕食も美味しく食べることができ、術後6時間くらいで歩ける様になりました。
この日はコートリルは飲まずソルコーテフ25mgを多めに朝・術前・術後の合計75mg点滴してもらったので、絶食からの低血糖や電解質異常もなく、手術の負荷でも体調が崩れることもなく、比較的安定して過ごせました。
手術の疲れもあり、夜は熟睡できたので、翌朝は体調が回復していました。翌朝はコートリルを10mg服用して退院し、翌日から少し安心な5mgに落とし、体調を見て2.5mgに戻すことになりました。漢方薬などで月経を整えている場合も、体のサインを見逃してしまうこともあるので、定期検査して問題がないことを確かめた上での対処療法がベストな選択肢だと、改めて実感しました。
制限のある中での手術を計画してくれた婦人科のT先生、専門医のS先生を始め、親切に対応してくれた看護師さん、美味しい食事を用意してくれた栄養士さん、本当にありがとうございました。
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