第44話「回復と減薬」

前回の内分泌での5mg服用の採血の結果を受けて、11月の受診日はコートリル抜きで検査する予定だったので、絶食・コートリル抜きで病院へ行って採血したところ、コルチゾール10.8μg/dL・ACTH28pg/mLと、今までで一番良い数値でした。

採血結果 ※絶食・コートリル抜き・吸入ステロイド抜き・通常時・8時35分の採血・睡眠△

今までなかなか上がらなかったACTHの数値が良く、回復に向かっている可能性もあるということらしく、年明けに入院で負荷試験※1をして正式に判断することになりました。今までは最低5mgは服用する指示でしたが、体調を見ながら減薬しても良いという許可もいただきました。

  1. 外来の負荷試験では本当に強い負荷に対応できる能力があるかどうか正確に判断できないそうです

疲れた時に出ている症状が、本当にコルチゾール不足由来のものなのか見直してみることと、ステロイドは何にでも効いてしまうことから、思い込んでしまっている部分があれば、精査して改善することが課題です。コートリルは依存しやすい薬だということも、改めて念を押されました。

※絶食・コートリル抜き・安静時の数値の推移

まずは毎朝服用している5mgを2.5mgに戻すことから始めます。しばらくの間5mgの生活だったので、減薬するのは大変かもしれませんし、10μgくらい自発できているのでスムーズに行くのかもしれませんが、服用するタイミングを工夫した方が良いのかもしれません。

減薬を進めていき、自発コルチゾールが増え、安定してACTHを出すことができる様になった場合は、近い将来に断薬できるかもしれません。減薬に失敗して体に炎症を出してしまうと、必要なコルチゾールの量も増えて遠回りになってしまうので、慎重に進めて行こうと思っています。

最近の改善点

先月から体調がジワジワと良くなったように感じていたのですが、ちょうど先月の中旬に、お世話になっている漢方外来のM先生の処方で、常用している漢方薬をアップデートしていただき、服薬開始して2週間ほどで効果を感じ、スルーしていた小さな不調が改善されています。

漢方薬のことは自分でも色々と調べて、素人ながら想像していた薬もあったのですが、全然違うリーチの仕方で、例えるなら、患者は「木ばかりを見てる」のに対して、漢方医は「木を見ず森を見る」様な、症状だけにフォーカスせず、体質改善できる手法でサポートしてくれている様です。

証のわかる先生が選ぶ漢方薬は、似た状況の人の漢方薬を真似して服用するのとは別格の効果で、以前読んだ欧米の副腎皮質機能低下症のガイドブックでも、良いコンディションを保つ為に漢方薬は有効と書いてあったので、今後も継続してみようと思っています。

M先生からのメッセージ

プラスしてこの数ヶ月は、M先生の教えに沿って控えていた甘い物の間食を、全く摂らないようしていました。以前は時々食べていたのですが、その度に自律神経由来の症状が出たり、頭痛や喘息の原因にもなってしまい、コートリルの追加も増えていたので、その分のカロリーを栄養のある食べ物に充てるように改善したところ、コートリルの追加頻度が激減しました。

健康な方は何を食べて、どんな生活をしても健康維持ができますが、私の体質はそんな風には行かない様なので、今は体調を整えることを最優先にして、いつの日かコートリルから卒業できる日に備えて、ベストを尽くそうと思っています。


闘病日記 by ここ プロフィール