第53話「感染症と治療薬」
2月の中旬ごろに、一緒に暮らす旦那さんが新型コロナウイルスに感染しました。私は感染せずに切り抜けたつもりでしたが、少しタイムラグをあけて喉の痛みと微熱が出てきたので、抗原検査をしてもらったところ、新型コロナウイルス感染症と診断され、ゾコーバを処方していただきました。
その辺りから記憶が曖昧ですが、あまりの具合の悪さに水が飲めなくなってしまい、気がついたら病院に運ばれていて、その時の主な症状は、頻脈(140bpm)・吐き気・頭痛・低酸素(92%)で、それがゾコーバの副作用なのか、コロナ感染の影響なのか、それとも副腎不全なのかを精査することになりました。
色々と検査をした結果、ゾコーバ(最初の3錠服用)の副作用の可能性もあることから、とりあえず酷い吐き気はドンペリドンで、酷い頭痛はカロナール点滴で対象して、旦那さんの強い勧めもあって、念のため入院して様子を見ることになりました。
その時点でコロナ陽性だったので、当然コロナ病棟に入院になったのですが、空気を陰圧にする機械は稼働していない状態で、医師・護師・薬剤師・事務スタッフは、マスクだけの軽装で入室してやりとりしていることに、少々驚きました。
この対策で感染らないのか質問してみたところ、5類になってからは、どの病院もこんな感じらしく、最近はマスクと手の消毒さえしていれば感染しないとされていて、皆さん全く問題なく勤務しているそうです。やっぱりマスクって大事なんですね。
翌日に退院する予定だったのですが、念の為に2日目のゾコーバをスキップしたからなのか、39度の高熱を出してしまい、ある程度落ち着くまでの3日間、この病院でお世話になることになりました。
せっかく処方していただいたゾコーバの続きの服用は、何かあっても医療がすぐに受けれる状況だったこともあり、その翌日からの1日1錠を継続し、この時に「特定の薬と合わせた場合に副作用が強くなる」ことを見つけて対処できたことで、最後まで無事飲み切ることができました。
ゾコーバは、感染症の症状を劇的に抑えてくれている様に感じただけではなく、後遺症のリスク低減にも効果がある様なので、少々の副作用を感じても、頑張って飲み切るメリットの方が大きいと思いました。この薬は、飲み合わせの悪い薬が多いことでも有名ですが、まだ解ってないことも多いのかもしれません。
[参考]COVID-19後遺症に対する抗ウイルス薬の有効性に関する臨床研究にご協力いただける医療機関を募集しています – 日経メディカル
急な入院にも関わらず、小麦粉と乳製品の除去食にも対応していただき、丁寧に作った美味しい病院食のおかげもあって、安心して療養することができました。
コートリルは、最初の数日間は5mgを服用して、38.5度を超えたタイミングで5mgの追加でカバーしました。今回もコルチゾール不足の体感にならなかったので、本当にコートリルが必要だったかどうかわからず、念のための服用になりました。
初めての新型コロナウイルス感染症は、昨年の年末のインフルエンザA型よりも倦怠感が強かったように感じましたが、喘息になってしまうこともなく、咳が残ってしまうこともなく、順調に回復できている様です。
この調子で喘息も一緒に寛解できることを目標に、からだに優しいライフスタイルを続けようと思います。
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