第26話「フライトと旅行」

副腎皮質機能低下症になって初めてのフライトで、離島へ行くことになりました。

前々夜と前夜は4時間くらいの睡眠しか取れず、まずまずのスタートになってしまいました。出発当日は予定より早めの2時半に目が覚めてしまい、いつもより多めのコートリル10mgを服用して、5時に家を出発し、7時のフライトに搭乗して、1箇所のトランジットを経て、10時に離島へ到着しました。

この日のお天気は雨から嵐になる予報でした。この旅の目的だった打ち合わせとランチを済ませ、空き時間に観光をして、夕方の便で本土に戻り、予約している温泉宿に1泊する予定だったのですが、急な天候悪化でフライトが欠航になってしまい、島から出られなくなってしまいました。

まず、残席4だった翌朝の便をギリギリ確保してもらい、宿泊先を予約し、レンタカーを延長して、嵐の中ヘトヘトになりながら、宿にチェックインしました。急なフライトの欠航で、空港近くの有名な宿は満室になってしまい、なんとか確保できた宿が3階建のメゾネットのヴィラでした。

1階にリビング・キッチン・トイレ、2階にベッドルーム、3階にバスルームという間取りになっていたので、滞在中は階段を何度も登り降りすることになってしまったのですが、ジャグジーからの景色は嵐でも幻想的で綺麗だったので、この部屋に宿泊できて良かったと思いました。

現地の知人が夕食に招待してくれたので、ゆっくりする暇もなくメイクを直して出かけたのですが、横殴りの大雨でびしょびしょに濡れてしまいました。22時頃まで3時間半ほど会食をしてヴィラに帰り、1階から3階を往復しながらの地獄のナイトルーティンを済ませて、23時頃にベッドに入ることができました。

想定外の1日が終わり、疲労感と環境の違いから、なかなか寝付けなかったのですが、コルチゾール不足の症状が無かったので、コートリルは追加せず、トータル3時間ほど眠りました。5時半に起床して、コートリル10mgを服用して、シャワー・ヘアメイク・パッキングをして、空港へ向かいました。

11時頃に本土の空港に到着したのですが、次のフライトまでトランジットが5時間近くあったので、街に出てランチと観光をして空港に戻りました。空港のアナウンスで、離島から本島の便が次々と欠航になっていたので、翌朝の便に乗れた私たちはラッキーだった様でした。

午後6時頃に自宅に到着し、荷解き・洗濯を終わらせ、出前の中華料理を食べて、いつもより早めの22時ごろにベッドに入りました。

※前前夜はワクワク感と緊張感で、宿泊先では疲労感で中途覚醒してしまいました

8時間半ほど爆睡し、定時の6時半にコートリル5mg服用して、撮影した写真の編集やクローゼットの整理など、頭を使わないことをして過ごしました。疲労から全身が浮腫んでいたので、金曜日恒例の鍼とマッサージでケアしてもらい、外食をして帰宅しました。

主治医の指示では、旅行中は朝にコートリル10mg服用して、もし足りなくなったら適量追加してOKと言われていましたが、一度も症状が出ることもなく、同行していた旦那さんと同様の健康的な疲労感だけだったので、追加無しで過ごしました。

ハードなスケジュールの中、嵐の離島に滞在することになり、大きな病院も気軽に行けるロケーションではなく、心身ともにストレスフルな状況だったのですが、多めに持参したコートリルや、念のため処方していただいたソルコーテフ自己注射が安心材料になりました。

一度もコートリル追加することもなく、コルチゾール不足にもならずに過ごせたことが、自信に繋がりました。私の場合、コートリルを10mg服用すれば、健康な人と変わらず動けることがわかったので、これからも色々チャレンジしてみようと思いました。


闘病日記 by ここ プロフィール