
第83話「旅行と体調」
コートリルを頓服に切り替えてから1年2ヶ月が経ちました。日常生活ではほぼコートリルなしで過ごせていますが、体調不良時や旅行などの特別な状況では、少量を服用して調整しています。
今回の旅行では過去の経験を活かし、前々日からスーツケースのパッキングを進めていましたが、それでも前夜には、指の関節痛・気持ち悪さ・息苦しさといった「コルチゾール不足の症状」が出てしまいました。
以前、同じような状況で2.5mgを服用した時に、寝つきが悪くなった経験を踏まえ、今回は1.25mgに抑えてみたところ、しっかり眠ることができました。それでも翌朝は若干の不調が残っていたので、前夜の残りの1.25mgを追加で服用して出発しました。
万全とは言えないものの、旅行初日に体調を崩しがちな私にとっては、過去の旅行と比べて最も良いコンディションで空港へ向かいました。無事にホテルへ到着し、荷解きを済ませ、ヘアメイクを整えて街へ出かけました。今回は、パッキングが面倒なメイク道具を、そのまま持ち出せるポーチが大活躍しました。
初日の夜は、現地の良質な野菜・鮮魚・肉を使い、「食はクスイムン(薬になるもの)」という沖縄に古くから伝わる医食同源の考え方を大切にした地料理のお店を、旦那さんが選んでくれていました。どの料理も最高で、食器も素敵な「やちむん」で、思わず購入したいと思う作品にも出会うことができました。
この日は「超元気!」とまではいきませんでしたが、美味しい地料理を堪能し、2軒目のバーまで足を運び、夜はぐっすり眠ることができました。旅先では環境の変化で睡眠の質が下がりがちですが、今回は自宅と同じくらい熟睡でき、疲れもリセットできました。
翌日はコンディションもバッチリ整い、終日観光を満喫しました。初日に一目惚れした「やちむん」を購入するために工房を訪れ、曇り空ではありましたが、美しい景色にも癒されました。夜はアグー豚のしゃぶしゃぶを堪能し、気になっていたバーにも足を運び、充実した一日を過ごしました。
他国のシックデイ対応マニュアルには、強い精神的ストレス時には「通常の1日分のコルチゾールを追加する」という指針が示されています。この考え方を参考にすると、毎回旅行の初日だけ不調になる理由は、準備による体力的な負荷だけでなく、「体調を崩せない」というプレッシャーも影響しているのかもしれません。
もしそうなら、次の旅行までに改善を目指し、メンタル耐性を鍛えるための適度な運動を続けることで、プレッシャーを和らげ、よりリラックスして旅の準備を楽しめるようになればいいなと思いました。
次回の旅への課題はありますが、今回の旅はこれまでの中で最も良いコンディションで終えることができ、帰宅した夜も外食を楽しむ余裕がありました。翌日も朝から普段通りにシャワーを浴び、デスクワークをこなして過ごしました。