Misc医療費と健康管理

最近、医薬品不足のニュースをよく見かけるようになりました。単なる供給トラブルというより、日本の医療システム全体が揺らいでいるような状況です。

医療費増加の背景

日本の医療費が年々増加している主な要因は、以下の通りです。

  • 高齢化:高齢者が増え、医療の需要が拡大
  • 医療技術の進歩:新しい治療法や薬が増え、コストが上昇
  • 生活習慣病の増加:糖尿病や高血圧など、長期的な治療が必要な病気が増加

これらの要因が重なり、医療費の負担が国や個人にのしかかっています。特に「生活習慣病」は、日々の食生活や運動不足が大きく関係していて、予防の意識がますます重要になってきています。

高額療養費制度の負担増

さらに、2025年8月から高額療養費制度の自己負担上限が引き上げられることが決まりました。平均所得層でも自己負担額が増える見込みで、これまで以上に「医療費は国が負担してくれるから安心」という状況ではなくなりつつあります。

今までの日本は、比較的低価格で高品質な医療を受けることが当たり前のように思われていましたが、それが「当たり前ではなくなる」時代に入ってきたのかもしれません。

日本と海外の違い

例えばアメリカでは、日本とは異なり、簡単な治療でも自己負担が大きくなることがあり、多くの人が日常的なセルフケアや予防医療を意識しています。医療費が高額なため、「病気になったら治療すればいい」ではなく、「病気にならないためにどうするか」を考えた生活を送ることが一般的です。

まずは自分ができることから

日本の医療制度の改善には時間がかかりますが、すぐにできることとして 「まずは自分ができることから」 という視点も大切だと思っています。

  • 生活習慣病の予防:適度な運動・バランスの良い食生活・ストレス管理
  • 健康管理を意識:定期的な健康診断・必要以上に薬に頼らない生活

自分自身が健康でいることは、医療費の適正な分配にもつながります。健康な人が増えれば、限られた医療資源が本当に必要な人に届きやすくなります。

巡り巡って、こうした環境が整うことで、副腎皮質機能低下症の治療についても、海外ではすでに導入されている治療法が日本でも採用される流れが生まれるといいなと思います。今後も医療制度の変化を注視しながら、日々の健康管理を意識していこうと思います。

2025.2.7 掲載