Misc自己注射の海外持ち出し 2024.5.15追記

処方されているソルコーテフ自己注射を、次の海外旅行へ念のために携帯する事になってるのですが、この病気がレアな事と、国内での使用例が少ない事からも、なかなか書類の準備にコツがいる状態なので、機内持ち込みの情報を記録しました。

今は数値も調子も良い状態なので、そもそも持って行かなくても良いと思ったのですが、ACTHが正常に働いているかどうか検査していない事と、海外は医療がすぐ近くにあるとも限らない事や、飛行機の中でクリーゼを起こした場合の保険という意味でも、念の為に持って行くように主治医と決めました。

早めに必要な書類(日本語と英語の診断書)を病院にお願いして作成してもらっていた場合でも、旅行の日までに空港のアップデートがあった場合、それに対応できなければ、空港で止められてしまう可能性が出るというリスクがありました。

運が悪い場合は、診断書作成料(1万円前後)を何度も支払う事になってしまったり、最悪なのは出発する直前のアップデートで、薬剤を持ち込みできない事になってしまう可能性や、診断書の内容によっては、そもそもハイリスクな人を飛行機に乗せられないと判断される事も考慮しなければなりませんでした。

そんな体験から、あまりギリギリは良くないのですが、事前に病院に作成を依頼した上で、出国の2週間くらい前を目安に作成いただくのがベストな様でした。

2023年12月現在は、英文の方に「FIT TO FLY」という文言が無いと、病気の診断書と注射器を持っている人を通す事すらできない可能性があるとの事でした。この情報は随時アップデートされるので、投稿前に空港へ確認して反映する必要があります

※実際にいただいた診断書(日本語版・英語版)

この診断書をいただいた時点では、コートリルは断薬できていましたが、渡航の際は服用する事と、予備のコートリルを携帯する事も想定して、5mg/dayで記載していただきました。実際に渡航した際は、災害や事故も考慮して、コートリルは100錠近く携帯しました。

そもそもこれらの薬剤は、機内持ち込みが前提と診断書にも書かれていますが、低温で薬の作用が変わってしまう可能性があるので、予備のコートリルも貨物室ではなく、手荷物で運ぶ事が副腎不全の補充療法の書籍でも推奨されています。

欧米はインジェクションキットのパッケージやシールが売っているのですが、国内にはキットもパッケージもなく、バラでバイアル(粉)・アンプル・シリンジ・針2本という内容の処方なので、その辺りも含めて、日本バージョンは欧米よりも不便ですが、このキットのお陰で海外旅行にも安心して挑む事ができます。

2023.12.15 掲載

国内外の情報や論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を集めています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する事は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Misc」に記録しています。

※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。