Hint最強の戦略

副腎皮質機能低下症は、「コルチゾール」や「アルドステロン」などのホルモンが不足することで、血糖値の維持や電解質バランス(特にナトリウムとカリウム)の調整がうまくできなくなる病気です。様々な研究から、不調の主な原因は「血糖値や電解質の乱れ」にあると示されており、実際に欧米の臨床の現場でもそのように理解されているそうです。

つまり、「血糖値や電解質が乱れる病気」なんだから、それを安定させるように日常を整えることが、最も理にかなった対処法なのは、考えてみれば当たり前のことですが、国内では、「補充=薬で補えばOK」という枠だけで捉えられてしまいがちな人も多く、ちょっともったいない印象でした。

  • 骨粗しょう症の人が「転ばないように工夫する」
  • 冷え性の人が「冷房や薄着を避ける」
  • 片耳が聞こえにくい人が「聞こえやすい側に座る」
  • 腰痛持ちが「腰を痛めない動き方」をする
  • 喘息の人が「発作を起こさない環境を整える」
  • 花粉症の人が「花粉が多い日は外出を控える」
  • 胃弱の人が「空腹時に刺激物を避ける」
  • アトピーの人が「肌を刺激しない素材を選ぶ」

これって、特別なことではなくて、「自分の体質に合わせて、上手につきあっていくためのベストな方法」なんだと思います。

  • 糖尿病の人が「血糖値を乱さないように、食事や運動で調整する」

これこそ、闘病中でも「最低限の薬で体調を維持する」ための秘訣として、すごく本質的な考え方じゃないかなと思っています。特に2型では、この対策で、薬の量を減らしたり、中には完全に薬をやめられた人(=寛解状態)も少なくありません。

副腎皮質機能低下症の人が「血糖や電解質を乱さないように過ごす」ことも、同じように体調の安定につながり、薬の量を最小限に保つための現実的な方法として、多くの方が実践されています。(患者の執筆した本にも書かれていますね)

中には、食事や運動などの工夫を続けることで、補充を最小限に抑えたり、断薬後に体調を整えられている方も実際にいらっしゃいます

欧米では、「食事からの栄養摂取」や「甘いものを控える」といった基本は、そうした取り組みを支えるごくシンプルだけど効果的な習慣として、多くの方に共通している印象です。

2025.5.11 掲載

国内外の情報・論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を記録しています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Hint」へ、その他の内容は「Misc」に記録しています。

※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。