FAQQ.グレープフルーツや柑橘類はコートリルに影響する?
グレープフルーツにはCYP3A4酵素を強く阻害する成分が含まれているため、コートリル(ヒドロコルチゾン)の代謝が遅れ、血中濃度が上がりやすくなる可能性があります。そのため、服用の前後に避けておく方が安全とされています。また、グレープフルーツ以外でもフラノクマリン類を含む柑橘(ライム・ダイダイ・シークワーサー・スウィーティー・はっさく・ブンタン・河内晩柑・不知火(デコポン)・ネーブル・オレンジなど)は、薬の代謝に影響する可能性があると報告されています。
一方で、温州みかん・カボス・バレンシアオレンジ・マンダリンオレンジ・日向夏・レモン・ゆず・リンゴ・ブドウなどは、一般的に相互作用の心配が少ないとされています。心配な場合は、コートリルの服用前後はフラノクマリン類を含む柑橘を避ける、という運用で十分だと思います。
2025.2.26 掲載
※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。
