FAQQ.診断されて「頓服」と言われましたが安定せず、でも過剰投与も不安です

「頓服」という指示は、通常、体にある程度コルチゾールを分泌する力が残っていて、毎日補充しなくても過ごせる可能性がある場合に出されることが多いです。ただ、診断直後や負荷試験後の時期は、なかなか体調が安定しないこともあると思います。

私なら、まず以下の2つのパターンを考えて試してみると思います:

  1. 不調になったタイミングだけ、10mgまたは5mgを服用して、翌日体調が良ければ飲まない
    → 頓服の基本的な使い方です。これで維持できそうなら、それが理想的です。慣れてくると、2.5mgなどの少量の頓服でも体調を維持できる方もいらっしゃいます。
  2. 今は頓服では難しそうと感じる場合、まず朝10mgを飲んでみて、調子が良さそうなら7.5mg、さらに落ち着いてきたら5mg…というように、少しずつ減らしていく方法
    → こうして自分の「必要最低限の量」を探っていくやり方もあります。状態が安定してくると、この方法から頓服に移行できる方もいらっしゃいます。

どの方法が良いかは体の状態にもよりますので、必ず主治医と相談しながら進めるようにしてくださいね。

診断されてしばらくの間は、コートリルの力を借りるしかない部分もあると思います。まずは「適量」を見つけて体調を安定させ、コントロールを軌道に乗せること。そのうえで、少しずつ「薬だけに頼らずに過ごせる体質」を作っていければ、自然と過剰投与の方向にはならないのではないかと思います。

2025.7.7 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。