FAQQ.シックデイ中は甘いものを避けた方がいいですか?

私はできるだけ早くシックデイを乗り切るために、栄養管理を心がけています。

例えば、副腎が健康な人の手術後の点滴でも、最初は糖を含まない輸液を使って、落ち着いてから糖入りに切り替えることがあるそうです。理由は、術後すぐはアドレナリンやコルチゾールが多くて血糖が上がりやすく、高血糖や電解質異常を防ぐためとされています。

手術直後に高血糖になると、白血球の働きが落ちて感染リスクが上がったり、炎症が長引いたり、コラーゲン合成が低下して創部の治りが遅くなるなどのデメリットがあるそうです。なので、状態が安定したらエネルギー補給目的で糖を入れていく流れになっているそうです。

副腎皮質機能低下症のシックデイや医療処置でコートリルを増やした時も同じで、高血糖になりやすい時期なんだと思います。

そのタイミングで甘いものを食べるのは、かえって治りを悪くする可能性があると思うので、私はなるべく栄養を整えて、コルチゾール増量からの高血糖を避けながら、できるだけ早めにシックデイを乗り切るようにしています。



なぜ術前・術後は血糖コントロールが重要なの?|周術期管理
https://www.kango-roo.com/learning/5891/



日本麻酔科学会「輸液・電解質液」
https://anesth.or.jp/files/pdf/4_infusion_electrolyte_solution.pdf

2025.9.24 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。