FAQQ.コルチゾール不足で眠る力がない時は睡眠薬でしのいでもいい?

睡眠薬(安定剤を含む)は、HPA軸に影響したり、CYP酵素を通じてコートリルの代謝に干渉する可能性があります。コートリルとの相互作用や、交差耐性が報告されている薬もあるため、私ならまず微量のコートリルを補って「自力で眠れる状態」を整える方法を選びます。

「眠る力がない」という状態は、コルチゾール不足のサインであることが多く、必要な補充を我慢しすぎると悪化や再燃のきっかけになることがあると言われています。実際に、減薬後の回復についてまとめたこちらの記事にも書きましたが、体がSOSを出しているときに必要な投与を我慢しても、うまくいかないケースは少なくありません。

また、睡眠薬の中でもベンゾジアゼピン系など「脳に作用する薬」は、HPA軸への影響を指摘した研究もあります。副腎機能が弱っている時期はこうした影響が大きく出ることがあるので、慎重に扱う必要がありそうです。必要な量を適切に補ってから眠るほうが、結果的に回復がスムーズになると感じています。

2025.5.18 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。