Misc自律神経を整えるヒント

自律神経を整えることは、副腎皮質機能低下症の体調を底上げするうえでも大切なポイントだと思います。一般的な方法に加えて、欧米でうまくコントロールしている方々が実践している工夫の中から、取り入れやすいものをまとめてみました。

腸内環境を整える

腸内環境は自律神経とつながっていると言われています。副腎皮質機能低下症では、腸のバランスが崩れると体調が不安定になりやすいため、加工食品や人工甘味料を控える方が多い印象です。
その代わりに、発酵食品や食物繊維を日常的に取り入れて、腸を整える習慣を意識している方が多く見られます。

血糖値を安定させる

血糖値が急に上下すると、自律神経が乱れやすくなります。甘い飲み物や糖質の多い食べ物を控えめにして、低GIのものを選ぶと血糖値が安定しやすく、コルチゾールが不足しがちな体にも負担をかけにくいようです。

適度な運動を続ける

軽い運動には、自律神経の切り替えを助ける働きがあります。動いている間は交感神経が働き、終わったあとは副交感神経が優位になります。この流れが自然にできることで、心身が落ち着きやすくなるようです。

睡眠の質を高める

深い眠りの時間には副交感神経がしっかり働き、体が休まります。カフェインを控える、生活リズムを整える、寝る前にほっとできる時間をつくるなど、小さな工夫でも睡眠の質が変わっていくと言われています。


自律神経を整える方法は、コルチゾール不足による負担を少し軽くしてくれる可能性があります。全ての方に必ず当てはまるわけではないかもしれませんが、日常が少し楽に感じられるなら、試してみる価値はあると思います。

2024.10.10 掲載

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※体験をもとに整理した内容であり、医学的助言を目的としたものではありません。