FAQQ.併発疾患がある場合でも、コートリルの増量を予防するコツはありますか?
併発疾患の影響でコートリルを増やしやすい方の中には、「失っている分だけを補う補充療法」と「別の病気を抑えるためにステロイドを効かせる治療」の2つが少し混ざってしまっているケースがあるのかもしれません。
補充療法は、本来“必要な分だけ足す”方法で、量を増やすほど良くなる仕組みではありません。むしろ多すぎると、体のリズムがつかみにくくなり、不安定になりやすいと言われています。
一方で、喘息や他の炎症性疾患では、炎症を抑えるために“しっかり効く量”が一時的に必要になることがあります。この「効かせるために増やす」という発想が、そのまま日常の補充療法に入り込んでしまうと、体が必要としていない量まで長く足してしまうことにつながりやすいみたいです。
私の場合、喘息や炎症の治療が必要な時がありましたが、補充療法としてのコートリルを増やす方法は取らず、一時的に他のステロイドに切り替えて、まず炎症を落ち着かせてからコートリルに戻す治療計画を選択しました。この計画も、内分泌科の先生と他科の先生が連携してくださったことで、副腎機能に負担をかけずに治療できたのは、とても助けになったと思います。
2025.12.1 掲載
※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。
