Miscドライアイ対策
ドライアイは「涙が少ないタイプ」「涙は出るけれど質が悪いタイプ」「涙腺に炎症があるタイプ」といった、いくつかの原因に分類されるそうです。タイプに合った対策を取ることで、より効果的に症状を改善できる可能性があります。
- 涙が少ないタイプ:涙の分泌量が不足しているため、人工涙液をこまめに補うことが基本です。加湿器の使用やドライアイ用メガネを活用して、外部からの乾燥を防ぐことも有効です。
- 涙は出るけれど質が悪いタイプ:涙の蒸発が早く、目を潤す効果が不十分なことが原因です。このタイプには、オメガ3脂肪酸を積極的に摂る食事や、目を温めて油分の分泌を促すケアが効果的とされています。
- 涙腺に炎症があるタイプ:アレルギーや感染症による炎症が原因で涙の分泌が低下している場合があります。このタイプは、環境を整えたり炎症を抑えるケアを行うことで、症状の改善が期待できるそうです。
コルチゾール不足による影響
コルチゾールは体内で炎症を抑えたり、水分バランスを維持したりする大切なホルモンです。これが不足すると、間接的に炎症や脱水を引き起こし、目の粘膜や涙液の質に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、欧米の副腎皮質機能低下症患者の中には、コルチゾール不足によってドライアイや視界のぼやけを訴えるケースが少なくないようです。
薬の副作用にも注意
抗ヒスタミン剤・抗うつ薬・降圧薬など、一部の薬には涙の分泌を抑える副作用があるとされています。私自身も、以前PPIやベンゾジアゼピン系の薬を服用していた際に、目の乾燥が悪化した経験があります。薬の影響が疑われる場合は、医師に相談して見直すことで改善することもあります。
水滞や腎虚の影響
東洋医学では、ドライアイの原因に水滞や腎虚といった体質的要因が関係していると考えられています。水滞とは、体内の水分代謝が滞り、余分な水分が溜まることで必要な場所に水分が行き渡らなくなる状態を指します。冷えによって血行が悪くなると、水分代謝がさらに滞りやすくなり、その結果、涙の分泌や質が低下して蒸発しやすくなるといわれています。
冷やさない心がけ
冷たい飲食物の摂りすぎや胃腸の働きの低下も水滞を悪化させる要因とされているため、体を冷やさず、血流を良くすることが改善のポイントになります。ただし、「冷やさない」と「温め続ける」は別で、「ずっとこたつに入っている」ような過度な温めは、かえって代謝を滞らせてしまうことがあります。「冷やさない」とは、適度に体温を維持しつつ、血流を促して代謝を保つことだと思います。
治療法と意見交換
欧米では、ドライアイ対策としてさまざまな治療法が意見交換されています。防腐剤フリーの目薬、涙管閉鎖(涙を排出する管を閉じて涙を留める治療)、オメガ3脂肪酸の補給などの対策が注目されていて、重度のドライアイには血清目薬も使われています。実際に効果を実感している方もいるようですが、費用が高額で、日本ではまだ導入例が少なく、手軽に試すことは難しいようです。
私に合っていた対策
私の場合は、身近な生活習慣を見直すだけでも体感が変わったので、まず実践しやすい範囲から取り入れてみました。
- 室内の湿度を40~60%に保つ
- オメガ3脂肪酸やビタミンAを含む食品を摂る
- メイクオフ時に温めたコットンで目元をケアする
- 冷え対策として、甘いもの・カフェイン・冷たい飲み物を控える
- 筋肉を動かして熱を生み出す、適度な運動
- 血行を促すマッサージで冷えを和らげる
- 防腐剤無添加の点眼や化粧品を選ぶ
- ドライアイを悪化させる薬の服用を避ける
- 水滞や腎虚の改善を目的とした漢方薬を併用する
副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、補充療法のヒントは「Hint」へ、その他の情報は「Misc」へ、メッセージ経由でいただいた質問の一部は「FAQ」にまとめています。読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。
※体験をもとに整理した内容であり、医学的助言を目的としたものではありません。
