コートリルは「我慢」や「気合い」で量を減らせるものではなく、理論的に最小限にできる現実的な方法として、現時点で一貫して有効だと言われているのはCYP450（シトクロムP450）を考慮することだと思います。

私が調べた範囲でも、研究者が参加している海外コミュニティから一般の患者さんのグループまで、CYP450に触れている投稿をよく見かけました。副腎皮質機能低下症を安定してコントロールしていくうえで、押さえておくべき要素として浸透している印象です。

英語圏の副腎皮質機能低下症コミュニティでは、コルチゾール結合グロブリンや、ステロイド様作用が出やすい薬の影響、そしてCYP450による代謝の個人差などをまとめて考えながら、実際に体で使われるコルチゾール量をできるだけロスなく100％に近づけていく、というアプローチが広まりつつあります。

その結果、同じ処方量でも効き方にムダが出にくくなり、追加投与が必要な場面が減る場合もあるように思います。

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。