Misc海外の専門医の解説

WAPOの最新ブログでは、オランダ・ナイメーヘンのラドバウド大学医療センターの内分泌学教授、Henri Timmers先生が、副腎不全の基礎をとてもわかりやすく解説されていました。特に、症状の出方や日常生活への影響についての説明が参考になったので、印象に残った部分をいくつか抜粋しておきます。

This deficiency in adrenal hormones can lead to a wide range of flu-like symptoms.

この副腎ホルモンの不足は、インフルエンザのようなさまざまな症状を引き起こすことがあると書かれていました。別の患者さんも「インフルエンザのよう」と表現されていたのを見た記憶がありますが、健康な人に説明する時に本当に伝わりやすいですよね。

while adrenal insufficiency is a chronic disease, most of the patients he sees have a good quality of life and this is common in the majority of cases.

副腎不全は慢性疾患ではあるけれど、Timmers先生が診ている患者の多くは良好な生活の質を保っていて、これは多くのケースに共通することが書かれていました。

some patients may still experience ongoing symptoms, such as chronic fatigue and muscle weakness, which can have a significant impact on their daily lives.

ただ、一部の患者では慢性的な疲労や筋力低下といった症状が続き、日常生活に影響が出ることもあるようです。

つまり「大多数は適切な補充安定して暮らせるが、一定数は症状が残ることもある」という説明になっています。私が欧米のコミュニティを見渡す限りでも、安定して日常生活を送っている方が圧倒的に多くて、不調が続いているのは一部のケースだけという印象がありますが、やっぱりその解釈は正しいみたいです。

出典

2025 Blog 5 – Understanding Adrenal Insufficiency – The Worldwide Adrenal and Pituitary Organizations
https://www.wapo.org/2025-blog-5-understanding-adrenal-insufficiency/

Understanding Adrenal Insufficiency – YouTube
https://youtu.be/asrg5yiPWZY?si=vLv9P34Z0BVZsZuQ

2025.11.28 掲載

副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する情報は「Note」へ、補充療法のヒントは「Hint」へ、その他の情報は「Misc」へ、メッセージ経由でいただいた質問の一部は「FAQ」にまとめています。読んでくださった方が、自分なりの工夫を見つけるヒントになればうれしいです。

※体験をもとに整理した内容であり、医学的助言を目的としたものではありません。