FAQQ.コルチゾール計測器は実現されていますか?

唾液コルチゾールの測定については、すでに技術としては完成しており、欧米では実用化されています。自宅で唾液を用いてコルチゾールを測定し、アプリで結果や変動傾向を確認することができます。

ただし、こうした唾液測定を使っている患者さんは、「その時点のコルチゾール値が分かったとしても、その量が体内にあれば安全とは判断できない」という点をよく理解しています。コルチゾールは必要量が状況によって大きく変わり、負荷の強さ自体を数値化することが難しいホルモンだからです。

実際の使われ方としては、数値そのもので増量・減量を判断するのではなく、補充療法における日内リズムのズレや、どの時間帯に「谷」が来ているのかを把握するための補助的な指標として活用されているケースがほとんどです。

唾液コルチゾール測定は、「安全かどうかを判定するツール」ではなく、「自分の体内リズムを知るための可視化ツール」として位置づけられている、というのが現実に近い整理だと思います。

2025.12.17 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。