FAQQ.主治医から「必要最低限を目指さなくていい」「自由に量を増やしていい」と言われている人がいるなら、みんなそうしてもいいの?

副腎皮質機能低下症のガイドラインでは、日常生活はできるだけベース量で安定して過ごし、増量は感染症や手術などの明確なシックデイに限り、追いコートリルを習慣化しないことが標準的な考え方とされています。

一方で、すでに高容量を長期間使用していて、わずかな減量でも生活が破綻してしまう患者さんが少数ながら存在します。そうした方に対して主治医が「ぎりぎりを目指さなくていい」「自由に量を増やしていい」と伝えるのは、その方法が良いからではなく、その方法でないと成り立たないための個別対応である場合が多いと思います。

この対応は一般的な治療方針ではなく、背景やリスクを踏まえた例外的な判断なので、まだ高容量が固定化していない人や、これから回復を目指せる段階の人まで、同じ考え方を当てはめるのは危険だと思います。

高容量の患者さんに許容されている運用は、誰にでも当てはまる「正解」ではなく、その人にとって背に腹はかえられない選択肢である、という切り分けを意識しておくことが大切だと思います。

2025.12.19 掲載

※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。