FAQQ.コルチゾール不足の時に他の持病も悪化します
コルチゾールが不足すると、まず生命維持のために優先的に使われてしまい、もともと弱い部分の炎症を抑えるための分が足りなくなって症状が再燃しやすくなる、という説明を医療書で見かけました。実際、そうした体感がある方は私のまわりにもいます。
ただ、コルチゾール不足と定義されている症状以外にコートリルを使うことについては、否定的な先生も多い印象で、安易に増やす方向にはいかないというのが一般的な方針のようです。私はそのため、持病ごとに症状に合った方法で対処するようにしていますし、場合によっては単発のステロイドで炎症だけを抑えることもあります。
コートリルは幅広い症状に効いてしまう薬なので、あらゆる不調に使い続けて依存的な運用にならないよう、バランスを取って使うことが大事だと感じています。
参考までに、「第52話「炎症と副腎機能」」に、副腎不全のフロー図をまとめています。
2023.8.1 掲載
※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。
