FAQQ.コートリルを10mg服用しても効果を感じません
コートリルをのみ始めてすぐの時期は、まだ体が安定していないため、効果を感じにくいことがあると思います。
私自身も最初の頃は不安定で、少しずつ補充療法に体が慣れていく感覚がありました。安定してからは、軽いコルチゾール不足であれば2.5mgほどでも副腎クリーゼの予防はできていましたが、感染症や高熱、手術、出血を伴う怪我などでは、それなりの対応が必要でした。
それでも日常は、10mgのコートリルを服用すると一気に回復できる――それがこの病気の特徴でもあります。そのため、仕事中のストレスや打撲痛(相談者の状況)で10mgでも足りないケースは、あまり多くないように思います。
シックデイ以外で量が多すぎると、かえって持続時間が短くなることもあります。体内のコルチゾール濃度が18μg/dLをこえると排出が早まることがあるとの報告もあります。また、コートリル10mgで血中コルチゾールはおおよそ36μg/dLほど上がるとされており、「10mg=10μg/dL」ではありません。(=参考)
体質や代謝、併用薬の影響によって排出が早くなるタイプの人もいるため、持続時間が短い場合はこうした影響も考えられます。(=参考)
最終的な評価は主治医と相談し、血中コルチゾール値や症状の経過をあわせて確認することが大切です。
2025.11.12 掲載
※副腎皮質機能低下症の闘病に関して、メッセージやDMでいただいたご質問に、私自身の体験談として回答した内容を記録しています。ご質問はメッセージから受付しています。
