Misc20mgへの違和感
私は30代の頃の趣味がダイビングで、マスター・スクーバ・ダイバーまで進んで、潜水士の資格まで取ってしまうほど夢中になっていました。その後、ダイブマスターというプロの資格を取る一歩手前のところで体調を崩してしまい、続けられなくなったのですが、いま振り返ると、その頃の経験が副腎皮質機能低下症の治療の考え方にもつながっているのかもしれません。
ダイビングでは、海中で動きやすいように、それぞれの体質に合わせてウエイトを調整します。重すぎれば沈みすぎてしまうし、軽すぎれば浮いてしまい、思うように動けません。
その感覚がどこかに残っていたからか、診断された当時、先生から「自発が残っている軽症」と説明されていたのに、コートリル20mgという高めの処方に少し違和感を覚えました。
いま考えても、コルチゾール補充療法は海中での浮力調整にとても似ていて、多すぎれば体が沈むように動きにくくなり、少なすぎれば不安定でコントロールできません。
自分に合った“ちょうどいい重さ”を装着することが大事で、そこから外れてしまうとバランスが崩れやすくなるところも同じだと思いました。
もし私に、体重や体脂肪率に合わせてウエイトを調整するプロセスの記憶がなかったら、20mgに疑問も持たず、そのまま飲み続けていたのかもしれません。
そう思うと、ただの趣味だったダイビングも、結果的には私にとって大事なヒントをくれた経験だったのかなという気がしています。
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※体験をもとに整理した内容であり、医学的助言を目的としたものではありません。
