Misc診断までの経緯と原因 体験談
欧米の副腎皮質機能低下症のコミュニティで、「どのように診断されましたか?何歳のときですか?原因は何だったのでしょうか?」というアンケートに70人超えの患者が回答していたので、その概要をまとめてみました。
診断までの経緯と年齢
幼少期の診断(3歳~16歳)
- 3歳:成長不良・体重不足・病弱で診断(先天的に下垂体と副腎が欠損)
- 12歳:副腎クリーゼで入院後診断(原因不明)
- 16歳:下垂体腫瘍が原因で診断
- 16歳:重病で意識を失い診断
若年成人の診断(20歳~30歳)
- 20歳:喘息治療の吸入ステロイドが原因で続発性副腎不全を発症
- 25歳:下垂体腫瘍が原因で診断
- 30歳:COVID-19感染が原因と考えられている(原発性副腎不全)
- 30歳:低コルチゾール状態が数年前から続いていたが治療せず、骨盤痛で入院中に診断(原発性副腎不全)
- 28歳:長期間の不調を経て下垂体腫瘍が発見され、副腎機能も低下(先天性副腎過形成の可能性を検査中)
中年期の診断(40歳~50歳)
- 42歳:抗がん剤(Keytruda)治療中に副腎不全と診断
- 43歳:体重減少・吐き気・血栓などの症状で入院後、アジソン病と甲状腺機能亢進症を同時に診断
- 48歳:過去に副腎を1つ摘出しており、残る副腎がストレスで機能停止
- 50歳前後:ステロイド(経口・吸入)や免疫療法薬(Opdivo・Keytruda)の副作用による診断が多い
高齢者の診断(60歳以上)
- 63歳:COVID-19感染がきっかけで発症(原発性副腎不全)
- 64歳:低ナトリウム血症・肺炎・敗血症で入院中に副腎不全と診断
- 65歳:COVID-19感染による3週間の体調不良後、副腎不全が判明
- 73歳:抗がん剤(Keytruda)の副作用で診断
主な原因
- 薬剤の副作用:吸入ステロイド・抗がん剤(Keytruda・Opdivoなど)・免疫抑制剤が引き金
- 腫瘍:下垂体腫瘍や副腎腫瘍が主要な要因
- 感染症やストレス:COVID-19感染や妊娠中の合併症が引き金
- 自己免疫疾患:アジソン病・原発性副腎皮質機能低下症
診断までの困難
- 長期の誤診や遅延:長期にわたる不調がストレスや更年期と誤認されるケースが多い
- 専門医へのアクセス問題:内分泌専門医へ繋がらず診断が遅れる
特筆すべきケース
- 幼少期の成長不良(3歳):生まれつき下垂体と副腎が欠損
- 抗がん剤治療後の副腎機能不全(40代〜70代):KeytrudaやOpdivoが引き金
- 吸入ステロイドによる副腎抑制(20代):喘息治療中に発症
- 妊娠中の下垂体出血(63歳):29年前の出産が引き金と推測されるが、最近になり診断
「体験談」の記事は、欧米の副腎皮質機能低下症のコミュニティ(実名登録制・一般非公開)の体験談を読んだ感想として記録しています。引用元が一般非公開でソース元にリンクできない事からも、一部の記事は期間限定で公開しています。
国内外の情報や論文・コントロール良好な方の体験談などから見つけた情報を集めています。副腎皮質機能低下症のメカニズムに関する事は「Note」へ、体験談やヒントなどは「Misc」に記録しています。
※医療も翻訳も素人で、コメントも個人的な感想・見解です。