
第89話「小さな積み重ね」
コートリルを頓服に切り替えて1年4ヶ月、吸入ステロイドを断薬してから1年、運動を習慣として継続できるようになって1年が経過しました。この1年間、喘息発作を起こすことなく過ごせたことは、私にとって大きな節目となりました。
この1年間は、一度も気管支拡張剤を使うことはありませんでしたが、特定の物質やシチュエーションによって、気道の分泌物が増えたり、明け方に少し咳が出たり、軽い息切れを感じることがありました。吸入ステロイドを使っていた頃は、こうした症状が出ることすらなく、反応がかなり抑えられていたのだと思います。
でも、吸入薬をやめたことで、気道の反応が敏感になり、これまで気づけなかったトリガーに気づけた場面も増えました。自分の行動を記録して客観視できたことで、それらを特定し、避けることができています。
こうした工夫のおかげで、典型的な喘息発作は出なくなっていますが、体質的な「気道過敏性」は残っているように感じていて、今のライフスタイルで「発作を起こさずにコントロールできている=寛解している」状態なのかなと思っています。
コルチゾールと喘息は密接に関係しているので、この状態を維持するためには、そもそもコルチゾール不足の状態を予防することも欠かせません。だからと言って、頻繁にコートリルを服用してしまうと、回復しつつある自発機能を弱めてしまうことにもつながるため、服薬だけに頼らず、日々の工夫でコルチゾール不足を防ぐことが大切です。
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この1年の間に、あらためて感じたのは、食べ物からの栄養と、無理のない強度で続けられる「適度な運動」が、体調を整える土台になってくれるということでした。栄養はコルチゾール補充に頼りすぎないための工夫でもあり、運動はストレスに負けにくくなるための工夫でもあります。
このように服薬だけに頼らずに続けてきた小さな積み重ねが、少しずつ形になって、今の穏やかな状態を支えてくれています。これからも油断せずに、トリガーを避けながら、安定した状態を保てるよう意識していきたいと思います。